過去の遺物②
2日目、私とリンさんが街の外に出ようとしていると子国さんと出会った。
今日は非番らしく暇なので私とリンさんについてきていいかと尋ねられ、リンさんは少し困ったように、けれど嬉しそうに「仕方ないですね」と承諾していた。
街の外に出てしばらく歩くとスライムを見つけた。
抜刀し、集中する。切っ先まで自分の体の一部だと認識する。
呼吸は深く、しかしゆるやかに。
そして─
全身を白い靄が包む。それは薄く、されども硬く。
身体中が熱を持つ。なのに頭は冴えていく。
2年間。師匠が教えてくれたこの技術で、スライムを斬った。
「久々に見たな。それ」
「ええそうね。なかなか見れるものじゃないわね。【助力】・・・だったかしら」
そう、師匠から教わったのはよく分からない靄の扱い方だった。
まぁその助力のおかげで生きているとも言えるが。
私は核を取り出しポーチに入れる。
今日の予定は魔物を狩って過ごすついでにリンさんの話を聞くはずだったのだが、
「だから、魔術師に対しての戦い方は一瞬で間合いを詰めて最大火力を叩き込むやり方が基本なんだよ。後手にまわれば敵の思うつぼだからね」
「そうね、できれば詰めるときに身体能力とかを底上げする魔術をかけながら罠を警戒して障壁とかも張れるとなおいいわね」
教師陣が二人になった。
とはいえ経験を知識として得られるのはとても大きな糧となる。
この世界は無知で魔物に挑めば手痛いしっぺ返しを食らうことになるのだ。
先ほどのスライムもそうだ。
私は今日は疲労で倒れかけるまで魔物退治をさせられ様々なことを教えてもらった。
そしてリンさんと子国さんは少し距離が近くなっていた。




