魔女の殺し方
魔女は一度殺したぐらいでは死なない。もし一度の死で終わるような兵器なら、それは欠陥品だ。
だから魔女を作った人は、10個の命の枠を作った。死なないように、長く生きて兵器として活動できるように。でも10個の命なんて千年も持たないと思う。
だから自動で命を補充できるようにしたよ。これで永久的に生きられるね。
彼女たちは愛という名の呪いを受けた。どんなことがあっても死なない呪い。けれど憎みはしない。ただ、彼女たちにとっては邪魔だった。
◇
「そんな・・・」
「どうするのかしら?私は別にあなたたちを殺したいわけじゃない。ただどうあがいてもあなたたちでは私を殺せない。貴重な話し相手になってくれたのは嬉しいけれど一度でも私を殺せば補充が始まる。そうなればこの中の誰かが死ぬわ。けど、誰もそんなこと望んでないでしょう?」
暗い雰囲気が漂う中、一人の男が声を上げる。
「儂の弟子ならお前を殺せるぞ。一度で」
「「「は?」」」
「ちょっと師匠なにそれ聞いてないんだけど!?」
私は師匠の胸倉をつかんで揺さぶって問いただす。
「いででで、お主の【心念】ならそれが可能じゃ。あれは強制的に同じ土俵に立たせるもんじゃからな」
「で、でもそれなら師匠だってできるんじゃ・・・」
「あ、儂無理。異能封印する呪いついとるし。」
私の今日一番の大声が森中に響いた。




