表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新たなる未来  作者: シンヘイ
鉄拳破砕と雨
41/62

死海②

さて、ここに長くいるのはあまりよくありませんし戻りましょうかとした時、その場にいた全員が動けなくなった。金縛りにあったかのように身動き一つできない。

私は瞳を閉じて、胸の奥深くにある小さな、けれど確かにあるそれを掴み上げる。

誰もが持つものであり、一つとして同じものはない。


閉じた目蓋を開く。掴み上げたものを自身が知る硬度へと変化させる。白く体に纏わりつくそれは、以前より白さが増している。成長しているかのように、より純粋な力へと少しずつ無駄を省いている。

金縛りが解ける。すぐにペルシさんやパーティーのメンバーの肩を触って金縛りを解く。


安堵する暇はない。攻撃を仕掛けた犯人がまだ近くにいるはずだから。

全員が武器を構え、微かに違和感がある方向を見つめている。光源はペルシの横にある魔術一つのみだ。

なのに森の影がこちらに向かって伸びている。


「惜しいなぁ、あと少しだったのに」

森の暗闇からつい最近聞いた声が聞こえた。村長の声だ。

私たちが全員武器を構えて警戒しているというのに村長の顔から余裕の表情が消えない。


何故?とペルシが問う。この問いに意味なんてないだろう。

それでも問うたのはつまるところそういうことだろう。


「なぜ、か。単純だよ。死にたくないからさ」


村長が一歩近ずく。


「この村ぐらいしか安全じゃなくなり次は儂の番ときた。しかし死にたくはない。だから儂は、邪魔なやつから消してやったのさ」


村長は、嗤っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ