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魔女「深海」②
前回のタイトル変更しました
小さな村の少女、ペルシが出て行けと言葉を吐いた。
言葉の強さとは裏腹に、彼女は微かに震えていた。
私が理由を聞こうとしたその時、
「ダメじゃないかぁ、お客様にそんなことを言っちゃぁ」
先ほどの村長が家の出入り口から顔を出した。
青ざめたペルシが後ずさる。
「失礼、なにぶん手のかかる子供でして。ほら、行くよ」
村長が手招きをする。ペルシちゃんはすでに顔が血の気が抜けて白くなっていた。
その間に、師匠が割り込んだ。
「のう、村長。どういう事情かは知らんがな、子供ってのはいつだって手間がかかるもんじゃ。それを許し立派に育てるのが家族だろうが。ましてやこの子はまだ幼い。本来なら他の子どもと笑顔で遊ぶ年頃じゃろうに。儂はな、子供たちを未来への可能性じゃと思っとる。そんな子供の未来を奪おうってんならすまんがここで暴れさせてもらうぞ!」
師匠の顔は見えない。けれど怒気を含んだ魔力が微かに漏れている。
怖気付いた村長は逃げるようにその場から去って行った。
ペルシは安堵したかと思えば気を失い倒れてしまった。




