表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新たなる未来  作者: シンヘイ
白無垢少女と竜退治
24/44

もらったもの、受け継いだもの②

みんなと仲良く祝勝会をした翌日、私はこの街を出ようとギルド施設にいた。


「そう、行ってしまうのね。あまりお世話することはできなかったけれどこの街から離れるのを止めるのもよくないわよね。」


桜魏さんが少し悲しそうな表情を浮かべる。

少しだけその表情で罪悪感が沸いてしまうけれど、私は帰る方法を探しにきて、探して、見つからなかった。だから次を目指す。見つけたらまた来ればいい。その時もきっと、桜魏さんと子国さん。そして美味しいお団子屋が温かく迎えてくれるだろうから。


「そうだ。貴女にいいものをあげる。手を出して」


私は言われるがまま手を出して、リンさんは自分の手を重ねた。するとなにか力が込み上げてくるような、不思議な感じがした。


「鬼人族に受け継がれる身体強化の異能ね。それともう一つ。これは最後に使うといいわ」


意味はよくわからなかったがお礼を言う。まさか異能が譲渡可能だとは思わなかったけれど。

嬉しくて顔がにやけてしまっている私を、リンさんが聖母のように微笑んで見守っていた。

リンさんも、きっと今ものすごく幸せなんだと、彼女の薬指にはめられた指輪をみて二人で笑いあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ