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新たなる未来  作者: シンヘイ
白無垢少女と竜退治
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竜故に負けた。

3人が音もなく消える。かと思えば次の瞬間には激しい金属音がいくつも聞こえてくる。

一瞬で数十の剣戟を繰り出す子国の技はすべて竜鱗で防がれる。ダメージはほぼ無いが常に竜鱗を纏っているせいか少し焦りが見えた。おそらくだが人化している状態と竜化している状態は消耗が激しいのだろう。

だから必要最低限の場所にしか鱗を出さない。僕の攻撃ならそれで防げる。だが彼女の攻撃はどうだろうね。


リンさんが棍棒を横なぎに払い、竜の腕をぶん殴った。消し飛びはしなかったが竜の鱗は目に見えてボロボロだった。何枚かは剥がれ落ちていった。その勝機を逃すほど僕は甘くない。

剥がれたところ目掛けて正確に刀の先端で貫く。鱗さえなくなれば脅威ではない。

竜は苦痛に歪む顔をしていた。これが敗因だ。


つまるところ、竜は圧倒的な火力で敵を葬り去る生き物だ。一時的に強者の姿で戦おうが、どんな人でも数の力には敵わず、ましてや連携されるならさらに戦いずらくなるのは間違いない。


攻撃を躱されるのなら躱されたところに攻撃をおけばいい。そして先ほどの煽りがしっかりと効いていて単調な動きしかしてこない。竜よ、お前は技術を知らない。人の戦い方を知らない。どんな強力なフィジカルも使いこなせなければ意味はない。


竜は、竜をやめたから負けるのだ。

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