平和があるのは代償を払ったからだよ②
街の入り口に向かって走る。しかしすぐに着くほどの距離ではない。
移動系の異能は持っていないしどうしたらと考えていたら、突如音が聞こえた。
ラッパの音に近い音。それを聞いただけで鳥肌がたった。怖くなった。まるで魔なるものに嗤われているかのようだった。
ラッパの音のしたすぐ後に、雄たけびが聞こえた。人ではない、魔物たちの雄たけび。
壊して殺して奪って潰す。欲に従い蹂躙せよ。邪魔なものは踏み鳴らせ。
魔物が我先にと街に走り出す。獲物を求めて、人が多く集まる場所へと足を向ける。
ああ──わかった。
あのラッパの音は、魔物の凱旋を始める音だ。
私は全速力で駆ける。だが、さっきよりもわずかに速くなったぐらいでこのままでは10分もあれば追いつかれてしまう。
そして、絶望はそれだけでは終わってくれなかった。
先日リンさんといった封印石がある方向、そのあたりから目に見えるほどの禍々しいオーラが立ち上っていた。
かつて、この街に住む人々を絶滅の窮地に追いやった化け物が、再び地上に現れた。
ギルドの古い資料によれば、その化け物はこう呼ばれている。
──模倣竜と。
いつも見に来てくださりありがとうございます。
普段仕事の合間を縫って頭の中で考えながらなんとか文章にしておりますがなにぶん不慣れなもので分からない表現や単語などあるかと思います。
そこで私は考えました。質問してもらえばいいじゃんと。
なのでわからないことがあれば聞いてください。
伏線以外は答えれるよう努力します。
あともしこういう表現の方がいいんじゃないかという意見もありましたら是非。
ありがたく参考にするかもしれません。