表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/55

女神ディアマンティアナへの罰


「あ~ん!やっと終わった~!」


自分の居住区に戻ってくるなり、女神ディアマンティアナは頭の冠を脱ぎ捨て、裸足になった。


柔らかな葉っぱと、いい匂いの花びらが敷き詰められた寝台にごろりと横になる。


主神(パパ)ったら、あんなに怒らなくてもいいのにぃ……」


彼女は、さっきまで主神にお説教をされていたのである。


人間の運命にめちゃくちゃ手を出して、下界でも力を使いまくり、結果正体がバレたというのは、神様の世界ではドン引きガチギレ案件。


神様は、人間たちの信仰(フォロー)によって、権能(パワー)が上がったり下がったりする。


だから、今回のような事件で神様の神聖性(とくべつかん)が落ちてしまうと、「なーんだ、神様ってしょぼいじゃん」と思われてしまい、信者(フォロワー)減少や信仰心希薄化、ひいては神様全体のパワーダウンに繋がるので結構一大事なのだ。


ちなみに、信者数や信仰心が一定ラインを超えると、瞬間移動や巨大化など出来ることがグッと増える。だから神様たちは、人間の前ではカッコよく神秘的に振る舞うのに必死。間違っても「昨日めんどくてお風呂入らなかった」などと言ってはいけないのだ。


話がそれた。


とにかく罰として、ディアマンティアナには『みんなのお手伝い』と『下界の覗き見禁止』が言い渡された。


「あーあ、しばらくはグルグルマップ使えないな~心配だな~ユースレス様たちの状況を見たいのに。まあ、聖女のイルミテラさんがいるから大丈夫だと思うけど」


寝台でごろごろしていたディアマンティアナは、そこでふと思った。


――そういえば、人間の聖女ってなにができるんだろ?


ディアマンティアナは聖女のことをほとんどなにも知らないのだ。


「王宮に連れて行かれるときに聖女の印について話してたから、それっぽいマークをテキトーに手に貼ったんだけど……。女神(わたし)が加護を授けた人が聖女だって言ってたよね?でも、わたしは聖女なんて選んだことないけどな~」


う~ん、分かんない。


……まあ、いっか!


ディアマンティアナは水盤を開き、プイッターのタイムラインをチェックし始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ