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好きな人との生活

その後、持って来てもらった朝ごはんを2人で食べる。


肉が入っている味噌汁と白米。


そして漬物だった。


和食を食べることに親近感が出ながら味わって食べる。


囲炉裏の前で食事をするなんて贅沢だ。


米粒1つ残らず胃に入れれば美姫ちゃんが率先して皿洗いをしてくれる。


先程汲んできた水が残っていたらしく、手際よく片付けてくれた。


また後で水汲みに行かなくては。


重いけど、距離は近いので我慢だ。


それに筋肉が付くかもしれないし…。


俺はノースリーブの服になったことで細く頼りない腕を曝け出している。


さっき来たチャラ男はもっと筋肉が付いていた。


頑張らなきゃなと思い俺は腕に力を入れる。




「雅人。そろそろ巫女様の所行ってみる?」


「そうだね。後でカルイの家にも行く予定だし」


「なら出発しようか」


「うん」




俺は立ち上がって側に置いた火消し壺に燃えた木を入れる。


おばあちゃん家のお嫁さんからの話ではそこまで長い時間家にいないのなら炭で覆うくらいで十分と言っていたらしい。


しかし不慣れな俺達だから外出時は完全に火を消そうと先程話したのだ。


慎重に木を壺に入れて…完了だ。




「お待たせ」


「ありがとう。行こっか」


「あ、あの…」


「ん?何?」


「皿洗い、ありがとう。…俺も任せっきりじゃ悪いから手が欲しかったら言ってね」


「……ふふっ」


「えっ、何?」


「ううん。なんでも」




場合によっては少しの間、2人で生活するのだから小さな事でも感謝しなくてはと思いお礼を言うと美姫ちゃんは小さく笑う。


どう言う意味だろうと頭にハテナマークを浮かべる俺だけど教えてくれなかった。


玄関から出る美姫ちゃんの後を追って俺も外へ足を出す。


家の外ではもう村人達は活動していて賑やかだった。


俺達が出てきたのを見て笑顔で挨拶してくれる。


1人1人に応えるように美姫ちゃんと挨拶しながら森へ向かった。


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