醜い欲望が溢れてました。
側妃と宰相の欲望が溢れてました。
側妃エローナは、学生の時ドルエステ陛下に擦り寄った元男爵令嬢の方法と、自分の美貌を武器に、ドルエステ陛下を籠絡して贅沢な生活を手に入れようと宰相ダラス・フォス伯爵と手を組み、ドルエステ陛下の周りをたらし込みながらダラス・フォス伯爵の愛人となった。
ダラス・フォス伯爵は、宰相と言う高い地位に就きながら更に強い権力を手に入れる為、王妃ファビアナの食事に避妊薬を混ぜ世継ぎが生まれない様にし、愛人のエローナを側妃に推薦した。
王家の為にドルエステ陛下は仕方なくエローナを側妃にしたが、たった一度の行為でアーロン達を身籠った事に疑問を持ち、極秘に調べ、エローナとダラス・フォス伯爵の不貞を突き止めた。
驚くほど杜撰な2人の奸計を知ったが、ドルエステ陛下は、自分の周りのもの達も含め静観する事を決めた。
万が一、生まれてくる子が王の血を引く子供であるかもと危惧していたからだ。
それと平行して王を欺き、ファビアナ王妃に避妊薬を飲ませていた者を極秘に処分した事で、少し遅れてだがファビアナ王妃も懐妊した。
「血筋の大切さも理解しているが、親の罪を子に負わせるのはおかしいからな」
アーロン達の資質をまず見極めようと、3人が生まれた後も静観していたが、ドルエステ陛下の思いをアーロン達は自ら踏み躙ったのだ。
ドルエステ陛下の告発を聞きながら、アレキサンドラは別の事を考えていた。
でも、あっさりバレるなんて、杜撰です。