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執政者として

陛下は執政者として冷静に判断してます。

「アーロン、イーサン。余はずっとお前達の覚悟を見ていた」


罪を犯した親達の断罪中に突然、ドルエステ陛下が唖然としている2人に声を掛けた。


「見て……いた?」


アーロンが恐る恐る口を開く。


幼かったアレキサンドラの提案で、騎士団や兵団の地位が向上し、王家の在り方が変貌し始めた頃から3人の息子達を、陛下は冷徹に観察していた。


勉強の成績だけで無く、変革を迎える王族としての素質、覚悟があるかを見ており、学業を怠け、アレキサンドラを噂だけで否定する双子を陛下は王位を継ぐ資格なし、と判断した。


「学業を怠け、真実を自分の目で確かめもせず、己の手足となる側近を自分で選びもしない」


ドルエステ陛下の厳しい指摘に、アーロン達は顔を青くする。


「陛下は、貴方達の事が表沙汰にならない様、内々に処理しようとされていたのに」

「無駄だったようだな。アーロン、イーサン。お前達は既に王家とは縁もゆかりも無い者となった」


2人は王位継承権剥奪どころか、王家からの追放を宣言されたのだ。


「で、何故余が罪人を裁く前にお前達に声を掛けたか、分かるか?」


ドルエステ陛下の言葉に、アレキサンドラは最悪の事を想像した。


だが、アーロン達はまるで分かっていないのか、首を横に振る。


「お前達に王族としての気概と覚悟があれば、血の繋がりなど無くても公平に機会を与えるつもりだった」


血の繋がり。


ドルエステ陛下の言葉に、会場内の貴族達は息を呑んだ。

そして、ドルエステ陛下の告発に誰もが息を殺し聞き入った。

次は残りの親たちの断罪かなぁ。

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