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冤罪はヒロインに潰されているようです。

懲りずに冤罪ネタやってるみたいです。

気が付けば、年明けから学園に通う筈のデュラン殿下は既にクラスに溶け込んでいますし、授業も受けている。


「試験も受けるつもりだ」


と、楽しげにデュラン殿下はアドリアーナ様の教科書を読んでいた。

ご自分の学力を試す、と仰ってますが、きっとアドリアーナ様と肩を並べるほど優秀だと思う。


そして理解しました。

あのピリピリした空気は、デュラン殿下の護衛の方達の殺気ですね。


「士官学校に行って来ます」


アドリアーナ様には申し訳ないですが、私にも癒しの時間が欲しいです。


「後で回収に行くから、待ってろよ」


デュラン殿下、私は粗大ゴミですか?

流石にムッとした顔をしてしまったのだろう。デュラン殿下が慌てて謝りながら


「アホ王子達が、君を探している。リアナ達と蹴散らすまであっちに居て欲しいんだ」


と、すごく丁寧に説明してくれました。

お兄さん相手にアホ、とは……。


「分かりました」

「俺直属の護衛に送らせる」


デュラン殿下が目で合図を送ると、さっきまで居なかった人が、スッ、と現れる。


うん。凄く強そうです。


「ペトリオス侯爵令嬢、此方に」


護衛官が鋭く周りを見回し、建物の影に身を潜めた。


「まったく、あの女、一切姿を見せやしない」


馬鹿3人組ともやしっ子王子達が苛々しながら通り過ぎて行く。


見つからなくって良かった。

飽きもせず、私に冤罪吹っかけるつもりらしいが、上手くいってない様だ。


ミアさんの教科書を破いたり、水を被らせたり、階段から突き落とそうとしているらしいが、全部ミアさんと護衛に就いてくれた方々が妨害している、とアドリアーナ様達が教えてくれました。


「ペトリオス侯爵令嬢、林を抜けると士官学校の裏門に着きます。足場は悪いですが、此方から」


護衛官の指示に従い、私はとっとと士官学校に向かった。

ヒロインと護衛さんがいい仕事している様です。

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