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断罪エンド、希望します。

騎士団の自衛隊化、進行中

「アレキサンドラ……」


お父様が驚いた顔で私を見ている。まずい事を言ったかしら?


次の日からお父様が、突然忙しそうに走り回っていた。

お母様やお兄様と忙しそうにしているお父様を心配していると、暫くしてからお父様が晴れやかな笑顔で


「アレキサンドラのお陰で騎士達の地位が上がったぞ」


と言った。


何のことかと首を捻ると、つい最近洪水被害を受けた領地に、災害派遣で騎士達を応援に行かせたところ、領地の人達やその領主に物凄く感謝され、騎士団の正式な任務になったようだ。


しかもその領主の、美人の娘さんが応援に来てくれた騎士と結婚したから、騎士達のモチベーションも上がり、災害に遭った所の復興も格段に速くなったらしい。


国民の騎士団への認知度も上がり、地位も向上した様だ。

この短い時間でそこまでするなんて、お父様、出来る人なんですね。


お陰で、私は第一王子との見合いもなくなり、ホッとしていたのに。


「婚約者候補。何ですか、それ」


今度は王家からの打診があった。


「騎士達の地位が向上したから、今度は王家が我が家との繋がりを強化しようとしているらしい」


頭が痛くなってきた。


「嫌です。あんなもやしっ子」

「もやしっ子?」


しまった。こっちにはもやしは無い。


「……日陰で育ったヒョロヒョロの植物の事だと、本に書いてありました」


誤魔化せたかな?


「アレキサンドラは読書家だね。確かに第一王子殿下は華奢な方だ。騎士達を見慣れているアレキサンドラから見れば、そう見えるんだろうな」


お父様同様、ガッチリ鍛えているお兄様が頭を撫でながら頷いている。


出来れば避けたいけど、王命が下ったら無理だろうなぁ。


「で、どちらの王子の候補に?」

「第一王子殿下だ」


メインヒーローの方かぁ。やっぱりゲームの強制力ってあるんだ。


「候補なら受け入れます」


候補のままで済むかどうか分かんないけど、お父様を困らせたく無い。


でもねぇ、どうせ政略結婚で嫁ぐなら、自衛隊さんみたいにお国の役に立ってる人の所に行きたかった。


逆ハーの断罪エンドに期待するしかないか。

一応、アレキサンドラはゲームの悪役令嬢です。

仕事してないけど。

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