悪役令嬢は私のはずなのですが
ラスボスアドリアーナ様、って感じ。
話し合いをするには場所が悪いと、やっと自治会室に移動してこれからの事を本格的に話し合いする事になった。
ええ、完全に私は蚊帳の外。
アドリアーナ様が頭が良いのは知ってますが、ミアさんもすごい。
頭の回転が速いし、現状とゲームを融合させながら、着々と逆ざまぁを計画してます。
計画は結構単純。
ゲームのイジメイベントをなぞって行く感じ。
食堂で足を引っ掛けられたり、教科書を破られたり、といった物。
勿論、私達は何もしないけど、匂わせておく。
しかも、それをあの馬鹿3人に見せる。
自分達がイジメたいが、虐められているのを見ればこれを手柄にしようと考えるだろう、てアドリアーナ様は考えているけど、どうなんだろう?
「勿論、ミアには護衛は付けるつもりよ。間違ってもあの馬鹿3人に手出しはさせないわ」
完全に、アドリアーナ様が攻略キャラに逆襲する悪役令嬢に見えます。
このゲームの悪役令嬢って、私だった筈なんですが!
……結論。
私は絶対アドリアーナ様を怒らせない。
怒らせたら駄目だと言うことが良くわかりました。
ええ、もう、アドリアーナ様が計画したイジメイベントは、バッチリ馬鹿3人を巻き込んで進んでます。
蚊帳の外に放り出された悪役令嬢って……。




