真絵の反撃♡⁇
真絵と想いが通じ合えた次の日の朝
やっぱり満員電車
今までは、正面なんて向いたら恥ずかしい
し、キスの距離だったから顔を背けていた。
しかし、もう恋人なのだから遠慮はいらな
い。
満員電車でオレは真絵に壁ドンしながら小
声で言った。
「真絵。キスしていい?」
って。
そしたら、真絵は恥ずかしそうに顔を赤ら
め小声で
「バカ…なに言ってるのよ」
って答えた。
くくく。
真絵の照れた感じめっちゃかわいいんすけ
ど。
って事でよくオレは満員電車で真絵にキス
のおねだりをしていた。
そしていっつもだーめってかわいくお断り
されるのである。
しかし…あんまりオレが真絵をからかうの
で真絵も反撃にでてきた。
オレがいつものように小声で
「キスしようよ」
ってささやくと真絵がまさかの
「うん。して♡」
なんて言うじゃねーか‼︎
やるなぁ…
真絵のやつ。
でも公共の場でそんな事しては、ならない。
したいけど…さ。
なので小声で
「後でたくさんしてやるからまってな」
ってささやいた。
それからは、逆転されて満員電車で真絵と
目が合うと真絵は、チュ〜の催促の顔をし
てくる。
クッ…
かわいい。
やめてくれ。
お願いだ。
オレが悪かった。
だから、そんなかわいい顔をするのはもう
もうダメっす…。
ごめんなさい。
それからは、電車でふざけるのをやめた。
しかし、放課後の教室ならいいよね?
真絵は、友達と楽しそうに会話をしていた
んだけどオレが来たらお友達が気を利かせ
てくれて、
「ほんじゃー、また明日ー」
って帰って行った。
二人きりの教室。
「真絵ー。」
二人きりだしと思い真絵に抱きついた…ら、
あ…
真絵で見えなかったけど、先生が後ろの掲
示板のところにいた…
思いっきり真絵に抱きついた視線の先に先
生…
「あー、先生いたんっすね…」
「コホン。居ました」
「でも、ほら外国じゃあハグは、挨拶ですも
んね?先生英語の教師だからわかるっすよ
ね⁉︎」
慌てて弁解する…
「うーん。まぁ、ハグくらいならねー…」
「そうっすよね。じゃ、さよーならー先生」
「はーい。気をつけて帰りなさいよ」
「はい。先生」
真絵も先生に挨拶して無事教室からの脱出
成功。
「あー、マジ焦ったわー」
「ふふっ、わたし知ってたよ。雄信どこでも
イチャイチャしたがるからバチが当たった
のかもよ?」
「マジかー…、かもな」
「ま、わたしは嬉しいけどね」
「えっ、マジ⁉︎」
「うんっ。それに前エープリルフールのとき
ウソの付き合いごっこのときもすっごくド
キドキしたの。雄信は、本気じゃないって
わかってたのに。」
「あー…あれな、実は…ガチだったっす…」
「えっ⁉︎」
「…ハハッ、エープリルフールに告るとかマ
ジありえねーよなー…」
「え〜っ…、わたしがバカじゃ〜ん。ガチの
告白とか気づかないなんて…ごめん。」
「ううん。オレがさ、ダメなんだよ。でも!
これからは大丈夫。な、はず」
「うん!これからは、二人で色々乗り越えよ
うね」
「はい‼︎じゃあ、乗り越えて頑張ろうの誓い
のキスして。真絵ちゃん」
ん〜っ。
オレは真絵におねだりキスをせがんだ。
すると真絵が可愛くチュってしてくれた。
だから、お礼にムチュ〜ってキスのお返し
をした。
「そういえば真絵っていつからオレの事好き
だった?」
「んーと、ずっと前からだよ。なんで?」
「えっ、じゃあさ…オレが告白されたときあ
ったじゃん。」
「うん」
「あんときさ、応援みたいなことしてくれた
じゃん?まだ間に合うんじゃない?って」
「あー、あれは…ほんとは応援したかった訳
じゃなくて、ほんとは辛かったけど雄信が
幸せな方がいいんじゃないかって思って」
「マジか…真絵〜」
オレは真絵をギュ〜と抱きしめた。
とにかくイチャイチャは、続くのだけれど
やっぱり満員電車じゃイチャイチャできな
い…。
しかし、真絵はよくオレの服の袖を軽く握
り上目遣いでじっと耐えている。
か、かわいいっすよー‼︎
マジ今すぐ抱きしめてやりてえ…。
ってか、この混みようをどうにかしてやり
てー‼︎
早く大人になって真絵を助手席に乗せてあ
げたいと心から思った朝だった。
続く。