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一歩間違えたら…

 デート当時

 と、とんでもないことがこれから起きるの

 だ。

 しかも…

 オレのせいで…。

 

「雄信準備できたー?」

「おう、じゃあ行こっか」

「うんっ」

 

 真絵とは、よく買い物とか行ってたけどデ

 ートとなるとなんか緊張するな…。

 

 手繋いでいいかな。

 でも、前いきなり繋いでびっくりしてたよ

 な。

 

「真絵、手繋ご」

「うん。そうだね」

 

 ギュッと繋がれた手と手。

 なんか緊張するんですけど…

 

 幼稚園の頃なんて当たり前のように繋いで

 たのに、今じゃ緊張でしかない…。

 

「前、映画行ったときもそうだったけどさ雄

 信の手ちょうどいい温度だよね」

「なんだよそれ。ってか真絵は、冷たすぎ

 だな。」

「うん。そうなんだよね」

 

 あー、真絵から伝わるこの感じ。

 少し前までただの幼馴染が今じゃオレの彼

 女なんだぞ。

 彼女…

 彼女⁉︎

 えっ…彼女

 

 

「ちょっと待って‼︎真絵」

「えっ?どうしたの?雄信⁇」

「オレ達付き合ってんじゃん⁉︎」

「うん」

 今更どうした?って顔の真絵。

 そんな当たり前みたい顔して。


「真絵…。オレ今更だけど重大な事に気づい

 てしまった。」

「何?」

「もしかして、もしかしたら…さ」

「うん」

「もしかしなくてもさ…」

「なによ〜、どうしたの?」

「オレ達幼馴染だったじゃん。で、恋人にな

 ったでしょ?」

「うん」

「もし、別れたら?」

「えっ…わ、別れ…」

「ごめん。真絵。オレ別れる気ないけどもし

 そうなったらオレ達どうなるんだよ」

「えー…それは…」

「また幼馴染に戻ってくれるよな?真絵」

「うーん…」

「なんで考えるんだよ…幼馴染に戻るでいい

 じゃんかよ」

「それは、わからなくない?」

「だよなぁ、なぁ真絵。」

「ん?」

「オレに至らない点があったならすぐに言っ

 てくれ。溜め込まないでさ」

「うん。わかった。なら雄信もなんかあった

 ら言ってね。」

「おう。」

 

 …

 

「真絵、デート初日になんだけどオレ達別れ

 た方がいいんじゃない?」

「えっ?雄信どうしてそんな事…」

 真絵は、繋いでいた手を離した。

 

 …

 

「それだよ」

「えっ、どう言う事?」

 

 オレは、真絵の目を見ながら真面目に話を

 した。

 

「今、繋いでた手離したでしょ。それと同じ

 みたいに真絵がオレと付き合っていつかオ

 レと別れたら真絵が完全にいなくなるだろ。

 なら、そうなる前に幼馴染に戻ろうよ。そ

 したらずーっと一緒に居れるだろ?」

「プッ 雄信、ネガティブだなー」

「真絵は、ポジティブ思考だからな。」

「じゃあ、幼馴染に戻ったらイチャイチャで

 きなくなるよ?」

「うっ…それは…」

「しかも別々の恋人とか出来たら祝福できる

 ?」

「うわー。やなんですけどー‼︎」

「なら、どうする?」

 

 …

 

「あー、真絵ってすっげーよな。よし‼︎真絵

 さん‼︎」

「えっ、何?あらたまって」

「オレさ、真絵を離さない。雄信を選んでよ

 かったって思えるような人間になるよ」

「うん。ありがとう」

「ずっと一緒にいような」

「うん」

 

 チュ。

 

 真絵からかわいいチュをいただいた。

 

 しかも少し背伸びした感じがまたかわいい。

 

 オレは真絵をギュ〜ってしながらささやい

 た。

「好きだよ」

 って。

 そしたら真絵も

「わたしも好きだよ」

 って返してくれた。

 

 …はぁー。

 あぶねー。

 一歩間違えてたら数分前に幼馴染に戻って

 たんだよな…

 

 よかった。

 本当よかったぜ。

 

 改めて手を繋いだ。

 よかった。

 真絵がまだ彼女として隣に居てくれて。

 

 ってか、プロポーズしたか?

 オレ?

 真絵もうんって言わなかったか?

 

 よし‼︎

 真絵を幸せにできるよう勉強頑張ってお金

 も貯めなきゃだな。

 

 頑張ろ。

 

 

 続く。

 

 

 

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