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ノアの災歌  作者: 式式
淀み事件
8/28

探偵と司書

遠く、遠くに手を伸ばす

距離さえもわからないのに、君をもとめる

あの空の向こうに、確かに君はいるだろう



どれだけ離れても

君と私は、音で繋がっている

 魔術書、現代知識の宝庫        

 図書館係の本拠地。ノーランド図書館


 蔵書数が億を超えるその図書館は、通称、知識の迷宮と呼ばれている。

 蔵書数はさることながら、入り組み地下へと永遠に続くその道筋は、様々な魔術的防護壁。物理的トラップが仕掛けられており、それは深度が深くなりにつれて多彩さと困難さを含めていく。だからこそ、この図書館は一般的に解放されている図書館ではなく、曰くつきや探究者などが利用する趣味人の領域だ。


 知識を得る事が、得てして幸せである訳では無い。

 知らぬ存ぜぬが、人を救う事だって在る。


 ただ、探求はある種の焦がれだ。


 図書館事態が一組織として認められている訳はそれにある。探求した知識を持ち帰る前に死んだ者。触れてはならない知識の中に溺れ、帰ってこなくなった者。それは人が抱えきれないほどの災厄であり、切り札でもある。


 それを理解し。

 管理して。

 貯蔵するには、人の体では余りある。




音は、君に届かない

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