異世界に通じる道(3)
前話からのあらすじ:
あれ?異世界は、、
「馬鹿にしないで。」
大道は平坦な声で、少し大きく繰り返す。
「馬鹿にしないで。って言われたよ。あとちょっと泣かれた。」
「は?告白したんだよね?好きです、とか付き合って下さいとか、味噌汁毎日作って欲しいとか。」
「最後のは少し違うだろ、、、あぁちゃんと告白した。」「何て?何て告白したの!」
「んだよ、、一言一句同じかわかんないけど、えと、恥ずいな。。わあった、わかった言うよ!聞いて惚れるなよ!
んん、、お、俺は今まで、文香の事を妹みたいな存在だと思ってた。こ、これからは妹とは思わず、彼女として思ってみたい!」
そこまでを一気に言い切り、大道は藤花をまっすぐ見る。
「、、、は?もしかして終わり?」
大道は立ち上がり、少し頬を染め、
「いや、だからちゃんと告白しただろうが!彼女にしたいって!」
「イヤイヤイヤ、言ってないからね!思ってみたいって何?読書感想文か!」
「あ、あれぇ、、そんなダメか?」
藤花はそのスタイルの良い胸の上に腕を組み、横を向きながら答える。
「良い悪いの次元じゃないよ、これ。告白にすらなってない。大体、なんで急に、、、どうせクラスメイトに彼女持ち増えて羨ましくでもなったんじゃない?」
「違うわい!羨ましくはあるけど、、」
「じゃ何?本気?愛してるの?フミを一人の女性として。」
「あ、愛してるとか、あの、、あー、、よくわからん!わからんけど文香や藤花は昔から大好きだ!」
「バッカにするなー!バカ!あー、わかったバカ!あんたはバカ!はい、バカ!そりゃフミも怒るよ!ついでに何で告白しようと思ったのか、正直に話しなさい!」
「んだよ、バカバカって、、だからさっきも言ったろ?文香が最近冷たいなーって。だから彼氏彼女になったら、また前みたいに三人で楽しく、、」「だから混ぜるな!」
大きな声で大道の話を打ち切った藤花は、深く呼吸を飲み込み落ち着きを取り戻す。
ゆっくりと立ち上がり、窓へ歩み暗幕のような黒いカーテンをサッと開く。差し込む夕陽に照らされ、心なしかホッとした表情を浮かべながら大道を見据え、
「いい?ダイとフミが彼氏彼女になったとしたら。そこに私は居られないよ?避ける訳じゃないけど、やっぱり邪魔はしたくないし、同じ関係ではいられないんだよ?仮にうまくいっていたら、勿論祝福はするけど。。。。私だったらそんな理由の告白、とても、とても傷つくかな?」
ドスンっと音を立てて大道が椅子に座り込む。
「そか、、傷つくか、、。んじゃ、文香に謝らないといけないな。」
「そうだね。ちゃんと謝らないとね。」
「愛してないのに告白してごめんなさい。」
「待て待て待て!幼馴染すら終わるよ!そしてあんたの学生生活も終わるよ!?
あー、わかった私が間に入るから!大体、フミもダイの事、昔からわかってるんだし、少し落ち着いた明日にでも私から説明するから。ダイはその後にちゃんと謝る事!いい?ごめんだけでいいから!」
「ありがとトウちゃん!やっぱり俺たちのお姉ちゃんだな!大好きだぜ!」
「お姉ちゃんって、、うるさいバカ!反省してなさい!」
ニカッと笑いながら、大道は藤花を見上げ、
「そうだ、なんか新しい発明品出来たのか?この前の蕎麦味のラーメンってのは正直よく違いがわからなかったんだけどな?」
「!?わからなかったの?あー、確かに味って見た目に引っ張られるけど、、、んー、、、あ!
ふふん、君が、いや君ならばこそ喜ぶ世紀の大発明があるぞ!」
「お?急に学者ロール復活したな!何だよ教えろよ?その全米が涙した大発明をよー。」
「ふふふ、、、見たまえ!
これぞ異世界転移装置!「輪廻転生2号」だ!」
「おおおおー、、、お?おう?ピンク色したフラフープ?」
行くから!行くはずだよ!フミに幼馴染ざまぁとかされないから!後、先に言いますが転生はしませんw
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