プロローグ的な何か?
止めておけば良かった。
あの時の自分をぶん殴ってやりたい。
なんで行動する前にもっと考えなかったのか。
矢継ぎ早に、マシンガンの如く頭の中に訪れる「後悔」の言葉。
然し、現実はそう都合良くタイムリープなど出来る訳も無く、今目の前にある事実を受け止めなければならない訳で、、。
思えば子供の頃から何度も繰り返して来たこの性分。
通った事無い竹藪の道を見つけたら迷わずノータイムで突入し、結果、道に迷う。
友達が躊躇する中、ジャングルジムの頂上から大きく飛び降りて骨を折った事もあったなぁ。
だが大概の事は、後から考えると危なかった事も多かったのだろうが、まあなんとかなって来た。
だから今回もなんとかなるって心のどっかで思っていたんだと思うんだ。今更だけどつくづく甘い。
あぁ、なんとかなってたんじゃないんだよな。
道に迷った時は近所のおじさん達が総出で探してくれて見つけてくれたおかげ、骨を折った時は、保険医の先生が応急処置してくれて病院まで運んでくれたおかげだし。
なにより、いつもあの二人が側にいてくれた。
うん、わかってる。
この地の文風な事を思ってる今まさに、自分の命が失われる危険に晒されている事も。
奇しくも、何故か今見つめあっているその相手は、緑色したイカした怪物。目を逸らした瞬間に襲ってくるんだろうな、、、この怪物。
はぁ、、止めておけば良かった。。




