輝く宝石達
人物の名前が決まらなくて遅くなりました
不定期ですが、ぼちぼち更新します
オレの住んでいる街”オーガスタ”は実はそこそこ大きくて、なんでも国で4番目の大きさらしいのだが特に
産業があるわけでもなく、街道の集合地みたいな感じで王都までは馬車で3週間くらいかかるいわゆる大きいだけの田舎である
周りの村々のとりまとめもあるので教会や病院、学校や役所などだいたいの施設も揃っていて便利ではあるけれど、それなりに広い敷地を使う学校は街のはずれの方にあって徒歩で30分ほどかかる、めんどいしねむい。
ソフィにひきずられるようにふらふら歩いていくと、その別に荘厳ではない建物が見えてくる
四角い校舎は地球の幼稚園とかそれくらいの規模でそれほど大きくはないが、室内訓練所(体育館?)と
校庭は小学校とか中学校くらいの広さがありそうだ
まぁこの街に住んでるし、何度か下見で覗いたりチラ見したりもしていたので得にめずらしくもないが、
その門の向こうの校庭には実に100人ほどの子供がひしめいていた
人ゴミが嫌いなオレ達は門をくぐると隅のほうの開いている空間に身を潜ませる
オレはもちろんコミュ障ではないが普段からずっと寝ている為、近所の仲のいい友達とかはいない
話しかける相手も、話しかけてくる変人もいないのでぼーっとしていると指定された時間になったようで
チャイムが鳴る
ざわざわと少し騒がしい人ゴミの前方から野太い男の大声が響き渡る
「職業神の加護を受け、運命を選択した者は後ろで職員がチェックをして解散である!神の御心のままに!職業神の加護なく職業訓練を受ける者と冒険者を志す者は室内訓練所へ移動するように!」
周りの人ゴミがゆっくりと後ろに動きだして校門にいる職員に並びはじめる
国民の義務なので同年齢の者は一度集まるが、ほとんどはもう見習いなんかで働いているので学校は免除なのだ
オレ達は冒険者志望なので人が減ってきてからゆっくり室内運動場へ移動する
中には20人ほどが集まっていて、オレ達が最後だったようだ
教師だろう大男が大声で自己紹介をはじめた
「オレはこの学校の取り纏め役をしている、<導く者><大声>のブラウマン=ランカースだ!一年間よろしくな!」
オレの苦手な体育会系で短髪黒髪でなぜかジャージ(っぽい服)を着たブラウマン先生が<大声>を使っていないのに大きな声でニカっと笑いかけてくる
校庭で騒がしい中響いた声はスキルの力だったらしい
スキルなしでも十分うるさいけど
「職業訓練の生徒はあちらのカミュ先生に従い教室へ移動するように!冒険者の指導は僭越ながらこのオレだ!」
30代くらいのふくよかな感じのカミュ先生に続いてぞろぞろと室内訓練所から人が移動していき、その場には冒険者志望というアウトロー思考な人間が8人残った
まぁこの世界では冒険者もちゃんとした職業ではあるのだけれど。
この世界の学校で学ぶのは1年だけだ
生徒がどんな職業につきたいのか分からないし、冒険者だって武器種や戦闘方法など多種多様な為もちろん専門家を呼んでなんてムダな事はできない
なので教えるのは各職業の基本的な事、そのために、<導く者>や<職業基本知識>なんて加護がある
1年で特別才能を示したり、実績を上げると王都のハイ学校に推薦してもらえてワンランク上の教育や実技を受けられる
のでココで冒険者として学ぶのは依頼や野営の知識、スキルの使い方など基本的な事
加護も多種多様すぎる為、教師が<導く者>なんだと推測される
<導く者>はよく理解していなくても正しい方向や理解に”人を導ける”加護だからだ
「
次の言葉をブラウマン先生が叫ぼうとしたその時、室内訓練所の横開きの扉がガラガラと開かれて黒い小柄な人影が現れる
擦り切れた黒いマントで全身を覆い、口元まで隠し目は大きなツリ目で黒髪のショートカット
「少し 遅れた・・・・オレはブラック=シャドウ・・・闇に生きる者だ 」
めちゃくちゃ可愛いアニメ声でその女の子はつぶやいた
みんなに聞こえるギリギリの・・しかしちゃんとアンニュイにつぶやいている
隣でソフィが扇子で口元を隠しながら驚愕の表情を浮かべている
オレはその場で_| ̄|○に崩れ落ち被ってしまった上に先をこされた悲しみに涙する
「遅刻はダメだぞ!とりあえず腕立て伏せ50回してから合流だ!」
ブラウマン先生は体育教師だから闇のかっこよさは効かなかった
「え。。。ハイ 」
ブラック=シャドウはトコトコ歩いてきて腕立て伏せをはじめた
が、3回ほどでぶるぶる震えてそうとうきつそうである
肉弾戦の加護ではないようだ
「この9人が今年1年の仲間だ!仲良くしてもしなくてもいいが!冒険者とは命をかけて戦う仕事だ!”信頼できる仲間””確実な連携や作戦”などが生死を分ける!つねに意識しておくように!」
「自己紹介をしながら、軽く模擬戦をしてもらう!まずは・・そうだなジルコニアとアルク前へ!」
”ジルコニア”・・・宝石名か
この2年で集めた情報の中に加護に関する話がある
オレ達の年の加護が例年になく強い加護が多く出てきたらしい
曰く、<勇者><英雄><聖女>・・しかも貴族の中から強い加護を与えられた者が現れ、王都では結構盛り上がっているらしい。なんか第なん王女だかが宝石の名前を持っていて世間から宝石の世代とか呼ばれているらしい
田舎だからよく分からないが、信頼できる情報源である”無頼毎日”に書いてあったので間違いない
そしてブームになったらしい
実はこの世界では改名が結構簡単にできるようになっている。子供と親と両方承諾は必要だがもらった加護や職業とあんまり名前が合っていない場合も多いので加護をもらってから改名する子供も一定数いるのだ
王都だけではなく、国中でちょっと強い加護とかもらった子供に宝石の名前を付けるのが流行ったのだ
でもダイヤとかサファイアとかは偉い貴族の子供が使っているし、加護もそこまで強くはないので地味目な宝石を探したりして改名している
そのジルコニア君は青い髪に短髪をツンツンに立たせて一人だけ軽鎧に大き目な盾を持って自身満々に前へ進み出てきた
指名されたのでしかたがない・・みたいな感じを頑張って醸し出しながらオレもふらふらと皆の前へ出ていくのだった
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