12才までの日常
いや、違った、違ってないけど違った
彼女は欲しいけどおならでなくてもいいのだ
おならの力を宿した彼女ならなお良いというだけなのだ
まぁ時間はムダには出来ない
次の目標はスキル学校だ
それまでに人知れず努力を重ねる・・・・そのほうがカッコイイからだ!
まずは基本寝っ転がる!
眠いから立っていると危ないのだ、だがスキルの力で眠いけど寝ない!
スキルの使用方法の模索や体内の眠りの力のコントロールなど一瞬たりともムダには出来ない
力を貯めるのに眠気に身をゆだねて寝るのも大事だ!
だが、周りからは怠惰にただ寝ているだけに見える事だろう・・・ふふふ・・・・・スキル学校が楽しみだzzzzz
しかし、まぁ宣言通りご飯とトイレは普通に起きるし時々親におつかいを頼むていで無理矢理運動させられたりする
妹もスキルで眠いのは分かってくれた?ようで剣の稽古とか試合とかには連れ出されなくなった
だけど時々ふと目を開けるとニヤニヤと微笑みながら寝顔を見られていたり、日光を浴びないと!とか言って連れ出されて天日干しのように干されたり、おもちゃの剣でつつかれながら散歩をさせられたり、料理を振舞われたりする
妹の料理は恩恵を授かり(料理と関係ないとはいえ)美味しくなるだろうと気軽に考えていたが改善はしなかった、むしろ悪化したまである
料理の様子を見せてもらったのだが母さんが隣で指導しながら料理をしている最中妹が叫んだ
「ギャダム!」
そして周りの神の力が料理に宿る・・・農業の力とか癒しの力とか、ちょっと多めに魔法剣の力とか・・・あああ邪神の力も入ってる
料理がちょっと黒も入って光輝き完成する
「出来たわ!カレーよ!」
カレー(邪神入り)である、もちろん料理の神の力は見ていた限り入っていなかった、本当にカレーなのだろうか・・
「アルク、お待たせ!」
ソフィが輝く笑顔でスプーンにカレーらしいモノをすくい、いつもの様に寝転がっているボクの口に突っ込んだ
「あ~ん」
それはスプーンを突っ込んだ後に言うセリフではないはずだ
両親はもちろん食べない、味見もしない、文句を言ってみたら”犬もくわない”と言われた、ワケがわからない
それはそうとカレーである異世界転生していつかカレーを作って食べるというのはお約束なのだ
この世界には地球式のカレーがフツーにあった、それは良かったのだが今口に入ったスプーンの上の物体はカレーの味はしなかった、しいて言えば・・・?じゃしん?の味?
しかし料理の神の力はなくても神の力を集めたギャダムは”調和”するのだ
結果見た目は普通のカレーであり、邪神の味がするけれどなぜか食べられなくはない食べ物として完成していた
2口目をスプーンに乗せたのを見た瞬間、そっと妹の頭の上に手をおいて囁く
「ありがとう、ソフィ」
妹は嬉しそうに笑って、その場でばったり倒れて寝始めた
「やれやれ、料理をして疲れたみたいだね・・おやすみ・・・」
とりあえず残ったカレー(邪神)を無表情で一定のリズムで口に運び”俺は心を持たないロボだ”と心の中で繰り返しなんとか食べ終えてからスイッチの切れたロボットのように倒れこんだ
もちろんスキルを使って寝ただけである
そんなこんなな日常を繰り返し、外から見る限り寝ているだけにしか見えず、しかして本当に寝ているだけの2年はそれなりの成果を積み上げつつ過ぎていき
12才の春、スキル学校の入学の日がやってきたのだった




