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かみさまのいるせかい  作者: MIH
19/22

ダイジェスト

・・・

始めてゴブリンのチ〇コを見てから大体一年弱が経った。

明日はもう学校(スクール)の卒業試験だ。


まぁ、色々あったのはあったんだけど特に細かく語るほどの事は1件しかなかった。

1件も割とオレにはどうでもいい事柄なので巻きである。

明日には卒業して、王都へでて冒険者で稼ぐ未来が待っている。きっと未来の可愛い彼女も待っているに違いない。


とりあえず皆の成長といろいろをダイジェストでお送りしよう。


まず、ジルコニア君だ。

彼は物凄くがんばってヘイトを集めるスキルとノックバック耐性を手に入れた。

ある時いつもの初心者の森で出会った猪の魔物ホーンブルの突進を真正面から受けたジルコニア君は普通に尻もちをつき押し倒され普通に死にかけたのだ。全耐性の全にはノックバックは含まれていなかった。

多分他にも穴がありそうな全耐性だ。物理耐性があって体は大分頑丈だから死ななかったけどね。

冒険者ギルドに足繫く通って盾役の人に土下座して回って鍛錬を積みスキルを習得したのだ。

なのでこの街の冒険者には結構評判がいい。卒業後もこの街周りで冒険者を続けるみたい。



そしてセットのリリー=ジャンシール

彼女は1月もたたずジルコニア君と付き合いだした。まぁ狙ってたみたいだし順当である。

しかし、なぜかルルグ君が怒ってジルコニア君に決闘を申し込み防御しかしないジルコニア君は普通にボコられた。ボコボコのジルコニア君を手厚くエロくリリーが治療する所までがセットである。

決闘に勝ったルルグ君はなぜ!?って顔をしてたが無視されてなんで決闘したのかよくわからないぐだぐだで終わった。

そんなリリーはロッドから聖印が刻まれた魔法使いのような長杖に持ち替えゴブリン程度ならあしらって撲殺できる技量を手に入れた。授業は真面目にこなしていたのだ。

ジルコニア君はスキルを習得するのに全力を尽くした結果、防御技術がさっぱり身につかなかったのでヘイトを取ってノックバックせずに全耐性で攻撃を受けて耐えるようになってしまったので死にはしないけどケガばっかりする。そこへラブラブなヒーラーの出番である。マッチポンプ感がすごいが今のパーティーだとケガをするのはジルコニア君くらいなので本人達は大真面目に幸せそうである。

卒業後はもちろんジルコニア君とPTを組む予定だ。だが、妊娠出産はきっと早い事だろう。がんばれ!



ルビー×2は散々2人まとめて扱いされてイヤになったと言って改名した。

でも多分王都のほうで学校(スクール)の学生の侯爵令嬢ルビー=フォア=クリムゾンさんが偶然出くわした魔王軍幹部とか名乗った魔族を撃退したのが新聞で報じられて、ちょっと恥ずかしくなったからだと思っている。

2人とも元の名前に戻してルビー=フレイグルさんはレヴィア=フレイグルさんに。

ルビー=サイリウムさんはアイナ=サイリウムさんになった。だが、めんどくさいのでみんなルビー×2呼びは変わらなかった。卒業後は絶対別PTに行くと言っている。

2人は地味に無詠唱や溜め短縮などを習得した結果本当にどちらでも変わらなくなった。火魔法はカッコイイのだけどやはりいまいち使いづらい。それで生活魔法とかコモン魔法とか言われる素養があれば恩恵がなくても使えるようになる魔法(ギャダムと同じ枠)を頑張って覚えた。水を出したり火種を起こしたり便利なヤツだね。

2人とリリーとヴィルヘルム君が素養があって一通り覚えた。ソフィアは素養はあるけど全て魔法剣のごり押しでなんでも出来るので覚えなかった。

あと、ちゃんと立ち回りを覚えて不用意に魔法を打たなくなった。仮のPTリーダーとなったヴィルヘルム君の指示を聞いて安全を確保しながら動いているのでちゃんと成長はしている。ゴブリンとかオークとか猿の魔物エテモンキーとかみんなチ〇コおったてて2人に一直線に向かってきたのだ。そりゃあ成長するはずである。無理だとわかってはいるがワンチャンとか考えてヴィルヘルム君にたまに粉をかけているが、当然さわやかにかわされている。



ヴィルヘルム君は卒業後はお母さんの勧めで貴族枠を使って王都のハイ学校(スクール)へ行く予定らしい。素敵な友達との出会いが人生を輝かせてくれる・・らしい。

元々強かったヴィルヘルム君はここら辺の魔物や魔獣ではあまり強くはなれなかったけれど、おならバフを周りに掛けたり(おならを嗅がせる必要あり)おならの匂いをお花の香りに変えたりいろいろ試行錯誤はしていた。

実は最近になってようやくヴィルヘルム君の家に遊びに行く事が出来た。おならのお母さんにお友達を招待するよう言われたらしい。そしてオレはついに憧れのあのお方に会えたのだ。

艶やかな桃色の髪は肩あたりでくるんと内に巻き込まれ、全てを見通すような桃色の瞳とぶるぶるな唇。

どう見ても20才前にしか見えない可憐な彼女、ナーラ=フォン=ブー男爵夫人はじっとオレの瞳をのぞき込むと鈴の音を転がすような印象に残る声で言った。

「いらっしゃい、ゆっくりしていってね。」そして微かに香る甘い花の香り。

「アルク君、・・是非ヴィル君と仲良くしてやってね。」

返事も出来ず、首をひたすら縦に振り続ける。

ナーラさんのいくつか知られているおならの力に星読みならぬおなら読みという占いというか運命感知というかそういう力があるらしい。つまりさっきの甘い香りは   。

壊れたロボットのように首を振るオレに追撃がくる。

「この国のどこかに・・・おならの恩恵を受けた女の子がもう一人いるはずよ。がんばってね。」

そういって館の奥へと戻っていく彼女を見送りながら、その後の事は一切記憶になかった。

一緒にお呼ばれしたソフィアは貴族のお菓子美味しかったねって言ってたから美味しいお菓子とお茶は振舞われたらしい。



オレとソフィアとブラック=シャドウ改めダーク=シャドウ=シャイニングさんは意気投合して日々かっこいい技の開発をしていた。改名はソフィアの監修である。

ダークはスカウトの技能をめきめき伸ばし探索から戦闘までオールマイティに成長した。だが、一匹狼という名の素の人見知りはソフィア以外の他のメンバーとは仲良くはなれなかった。嫌われてるワケじゃないけど不意に話しかけられるとキョドって変なコトを言うので意思疎通が難しかったのだ。

卒業したら一緒に王都へ出て冒険者をやる予定である。王都周りにはいくつかいい感じのダンジョンがあるのだ。



そして最後にどうでもいい一件のルルグ君である。

ルルグ君はしばらくヒマを見つけてはゴブリン狩に精を出していた。

ゴブリンに襲われている可愛い女の子を見つけるんだと一人でゴブリンを狩っていた。

ギルドでも大分気持ち悪がられてはいたが、報酬が安いゴブリンを積極的に狩ってくれるので生暖かい目で最初は見られていた。そして毎度ゴブリンの血まみれになって帰ってきた結果ほのかなゴブリン臭が取れなくなり(本人は気が付いていなかった)ルーキーにして”ゴブリンスレイヤーゴブリン”のあだ名で呼ばれるようになった。

事件が起こったのは夏の頃である。なぜかこの世界にも夏季休暇のようなものがあって、そんなに長くはないけれど長期休暇、そして国王がこの街にやってきた。第3王女にして”聖女” サクラ=クリスタル=ムーンレインを連れて。今の国王はナーラさんに夢中になった王子が国を継いだのだ。避暑にかこつけて会いにきたのである。たぶん。聖女とか絶対会いたくないのでオレは仮病で引きこもっていた。家で寝てただけだけど。

そして、田舎の街を騒がす大事件!聖女のパンツ(洗濯前)が盗まれた!現場に残るほのかなゴブリン臭。ルルグ君はあっという間に捕まった。寮の彼の部屋にはちゃんと無惨な姿となったシルクのパンツも見つかった。当然ルルグ君は叫んだ。”冤罪だ!オラをはめようとしでるヤツがいる!”。

王様の随行員の中には審問官とかもいて、ウソを見抜くスキルとか犯罪を見抜くスキルとか持っていてまったく通用しなかった。泣き崩れる聖女をヴィルヘルム君が優しく慰めて、ルルグ君は普通に死罪となった。まぁ、ホントに死罪にはなりそうだったんだけど、ナーラさんとヴィルヘルム君のとりなしで何とか命だけは救ってもらったらしい。何処かで神に与えられた役割があるかもしれないと。

そして犯罪奴隷となったルルグ君は前線の魔境行きである。一応ゴブリン退治の貢献がちょっとだけ認められたので鉱山送りとかよりは優しいはずである。たかがパンツではあるが、王女のパンツはさすがにまずいのだ。


そんな訳で卒業試験にはルルグ君はいない。が、全くもって問題はない。


どこかにいるおならの彼女との運命の出会いに心躍らせながら、今日も眠りにつくのだった。




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