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かみさまのいるせかい  作者: MIH
18/22

ゴブリン退治とちょっと薬草採取

依頼の達成の為に森の中へと足を進める。

ちゃんとした道がある訳じゃないけど、多くの冒険者が踏み固めた獣道が導となって奥へと続いている。

まだ入り口付近は木が密集していない。2mぐらいの木の隙間をぐねぐねと道なき道を頼りに進んでいく。

大剣とか長い武器は取り回しを気を付けないと木がジャマで振れないだろう。


みんな初めての森で緊張しながら辺りを警戒して進んでいく。索敵できるのはブラックだけなんだけどね。

この森には小型の魔物類と、猪とか鹿の獣とその獣の変異した魔獣がいるけれど、それほどの脅威ではない、らしい。

ゴブリンについても、メジャーな魔物たから子供でも知っている知識はみんなある。ゴブリン博士と呼べるほどの見識はオレしか持っていないだろうけどね!。


5分ほど進むとブラックの静止がかかる。森の中は結構静かで音も声も響きそうなのに丁度周りのみんなにギリギリ聞こえるくらいの声でしゃべっている。正直すごいと思う。

「右前方もう少し先になんかいる。獣とかだとあんまり群れないハズだからゴブリンかも」


正確な数や相手の識別はできないみたいだけど気づけるだけスゴイ。


「ヨシ!」

ジルコニア君が言われた方向に駆けていくので、みんな急いでついていく。

オレは見失わないくらいにゆっくりと最後尾を走りながら、気づかれてないなら奇襲すればいいのにとか思ってた。


木々のカーテンを抜けて30mくらいすすんだ先に緑色の小さいのが蠢いている。4・・5匹かな。初めて見たけどあれがゴブリンだろう。大図鑑で見た絵とそっくりだ。


先頭を行く重い荷物を持ったジルコニア君がガチャガチャ走っていくので向こうも気が付いたようで濁った眼がこちらをじっと見ている。


「ハッ!ゴブリンの攻撃なんぞオレサマには効かない!来い!!!」


ゴブリンが一斉にジルコニア君に向かって走ってくる!手にはぼろいナイフとこん棒・・・以外と素早い動きで・・・チ〇コをギンギンにおったてながら・・・ジルコニア君の横を全員走り抜けていく!


ちょっと離れた位置で魔法を唱えているルビー2人にゴブリンが群がる!

「ひっ    ”フレイムアロー」

「炎よ形成せ”フレイムランス”」


2人には広範囲魔法は打たないように事前にブラウマン先生が支持してある。普通に火事になるからね。


「ごぶ!ごぶごごぶ」

「ごぶごぶごぶ」


スゲー!ゴブリンっがゴブゴブ言ってる!学者の説によればゴブリン語はちゃんとあって、あれで意思の疎通はしているらしい。だがきっと女だ!女だ!くらいしか言っていない気がする。


放たれた魔法は真っ直ぐ突っ込んでくるゴブリン2匹に当たった。ランスの方は体の真ん中に刺さってからゴブリンを燃やし始める。アローの方は肩辺りに当たって燃えてるけど倒してはいない。痛がって転げまわり始めた。仲間も振り返らず残りの3匹のゴブリンはルビー×2へ襲い掛かる!


「草刈り!」

ルルグ君の鎌がひらめき・・・ゴブリンの首が飛んだ。それじゃあ首狩りだよと思う間もなく首から血・・の代わりだろうか黒い液体が噴水のように吹き出し身を縮めていたルビー2人に降りかかる。

助かったのに気が付いた2人はゴブリンの血が降りかかっているのに気がついてギャーー!と叫びながら後方へ退避していく。

「たわいもねぇだ。オラがいれば問題ねぇだ!」

助けたはずなのに女子の視線は絶対零度だ。ルルグ君の好感度はどこまで下がるのだろうか。いや、すでにマイナスなのだから嫌悪度がプラスになる・・が正解なのか?どうでもいいけど。


ちなみに残りの2匹の一匹はいつの間にかブラックが投げた短剣がゴブリンの頭に刺さっていて、一匹はフォローに入ったヴィルヘルム君が3回ほど突き刺して殺すとすぐにゴブリン血の雨の範囲から抜けていた。ヴィルヘルム君に突き殺されたゴブリンはなんとヴィルヘルム君を見るとそちらへ突っ込んでいったのだ!チ〇コをさらにいきり立てながら!ゴブゴブと叫んで!男でもいいらしい。いやヴィルヘルム君の魅惑のおならの力なのだろうか。特におならの力は使ってなかったみたいだけど。


フレイムアローにやられて転げまわっていたゴブリンはなにかやるせない表情のジルコニア君が暴れまわるゴブリンを盾で地面に押さえつけてナイフで倒していた。


とりあえず、被害もないし戦闘はひと段落だけどなんとも言い難い空気感だ。みんなもう帰りたそう。

オレも特になにもしてないけどおうち帰りたい。


ルルグ君はゴブリンの血にまみれながらガハガハ笑ってる。

ルビー2人はゴブリンの血をぬぐいながらルルグ君を睨みつけているが、見つめられていると勘違いした鈍感系主人公ルルグ君は”おっ、そろそろデレるか?”とかつぶやいた。


「戦闘内容については各人、またPTメンバーでよく反省して話し合っておくように!自分で考え成長するのだ!。だが、ジルコニアについてはちゃんとヘイトを取るようなスキルを覚えないとそのまま役立たずだぞ!」


ジルコニア君はうずくまって泣いていた。リリーが頭をなでて慰めているが、手つきが絶妙にいやらしいぜ!。


その後何回かゴブリンを倒し、魔石を集める。ゴブリン討伐の証明はゴブリンの魔石である。体の中心あたりをナイフで切り裂いて手を突っ込むと取れる小さな黒い石だ。ゴブリンの死体は死ぬと半日ほどで崩れて消え去る。魔石を取らないと魔石だけがその場に残り、ゴブリンの魔石を核にまたゴブリンがスポーンするのだ。


一応ちゃんと即席の作戦を立てた。気づかれていなかったら最初に魔法を遠距離から打つ、すぐにジルコニア君が一人で出ていってみんな隠れる、ジルコニア君にゴブリンが群がったら攻撃する。あとは臨機応変に。だって、女の子かヴィルヘルム君が見つかるとジルコニア君はすぐ無視されるんだ!ルルグ君は鎌で首を飛ばすのを禁止されたし、まぁまぁ初回ならいい感じじゃないかなと思う。オレ達なにもしてないけどね。


そしたら、ルルグ君が不満の声をあげた。

「ブラウマンセンセー、後ろの2人はなんにもしでねぇぞ。」

魔石とるのもやってなかったからね。

「じゃあ次のゴブリンはオレとソフィでやるよ。」

後ろでソフィアがうんうんうなずいている。よかったオレだけだとめんどくさいんだ。


ブラックに探知してもらって次の推定ゴブリンが見つかる。探知に慣れてきたらしくて数が多いかもと教えてくれた。


とりあえずそこらへんに落ちていたちょっと長めの木の枝を拾ってみるといい感じだった。

いい感じの枝だった!

「後ろからついてきな。」

オレの後ろにソフィアがしずしずとついてきてちょっと離れた所をみんなぞろぞろついてくる。


「オレサマみたいに無視されるだけじゃ・・」とかジルコニア君が言ってるけど、単純な話オレとソフィアが戦闘に入ると過剰戦力で訓練にならないのだ。だからブラウマン先生もナニも言っていない。


ブラックに言われた方へふらふら歩いていくとゴブリンがゴブゴブいって集まっていた。

ちょっと体がでかいゴブリンが一匹いてあと6匹。ゴブリンリーダーかな。


数が多いしそんなに強くはなっていないけど一応上位種がいるので後ろがちょっとざわめいて助けに入りそうになるけど、ブラウマン先生に冷静に止められている。


オレを無視してソフィアを発見したゴブリンが一直線に走ってくる。

オレを無視して通りすぎようとするゴブリンにさっき拾ったいい感じの棒を振り回す。剣術とか一切関係なくぶんぶん振り回す。

棒が当たったゴブリンとゴブリンリーダーは次々と倒れ伏し。。寝始めた。ぐっすりである。


「やったのか!?」

変なフラグみたいな言葉を言ってヴィルヘルム君が近づいてくるので

「いや、寝てるだけだよ。」

と状況を説明する。


ぽかんとするみんなをスルーしてソフィアがパチンと扇を畳みつぶやく。

「”(神の力)”」

寝ているゴブリン全てに魔法剣が突き刺さりそのまま空中へ持ち上げていく。

ある程度の高さで止まると全方位から魔法剣がゴブリンに突き刺さりハリネズミみたいになる。いやハリネズミは表現として可愛いすぎだな。

「”獄門(バースト)”」

次のつぶやきで魔法剣が一斉に爆散した。肉片すら残さずゴブリンは消滅したが、魔石だけはちゃんと空から降ってくる。魔物の体内に手を入れるとかやだからね。さすがわが妹である。


ブラックだけが目を輝かせておおおおと呻いている。ソフィアがうんうん頷いているので、とりあえず落ちてきた魔石を回収する。


「このように!2人が戦闘に参加すると訓練にならない!なので気にしないで自己研鑽を進めるように!」

ブラウマン先生はちょっと投げやりにそんな事を言っていた。PT内で参加させないのもどうなのか葛藤はしているのだろう。

「戦闘以外は学ばなければいけないのは全員一緒だ!薬草の採取をするぞ!」


実にその通りである。帰り道でブラウマン先生は何種類かの薬草を見た目や効能、正式名称とギルド依頼など多岐にわたる情報を教えてくれた。オレには草の区別はできなかった。

PTでは農家のルルグ君と薬も学んでいるリリーと、ブラックが目利きを生かしてなんとか判別できるくらいで、他はみんな分からなかった。1年あればわかるようになるのだろうか。


なんとか街へ帰り着いたけど疲労困憊である。ついでにゴブリンの血まみれだったルルグ君は門番に入れてもらえなくて近くの川へ走っていった。


オレはゴブリンのチ〇コが脳内にリフレインしてイヤな気分で布団に入った。


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