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かみさまのいるせかい  作者: MIH
17/22

冒険者教育2

森の入り口というか境界の手前でブラウマン先生の静止がかかる。


「全員、この場で一時休憩だ!森に入る前にある程度平時の状態まで回復するように!」


体力が低い女子組や、大荷物のジルコニア君は座り込んでいる。オレはそんなに疲れていないけど眠いので寝っ転がる。


「さて!休憩しながら講義の時間だ!。まず冒険者の必要な荷物について!ジルコニア!その背中の大荷物はナニをもってきた!」

森の魔物を刺激しないようにだろう、いつもより少し小さい声で言うブラウマン先生。


身に着けた装備、軽鎧や盾がこの中で一番重いのにさらに満載のバックパックを背負ったジルコニア君は自信満々に答える。

「へっ、オレサマは近くの知り合いの雑貨屋にお願いしておいた、冒険者セットだ!保存食からテント、鍋やフライパンにロープと火打ち石!他にも冒険者が必要なものはなんでも揃ってるぜ!」


「いかなる事態にも備えをする事は大事だ!だが、今回はゴブリン退治と薬草採取と通達した!日帰りが基本であるのでテントや調理道具はいらない!余分な荷物は行動を阻害し、予定を狂わせる事がある!よく考えて準備をするように!今日はそのままその荷物を背負い、どれだけの負担か身をもって体験するように!」


自信満々だったジルコニア君は大荷物をもって森に入る事を深く考えていなかったようで、”えっ”とか驚いている。


「ルビー2人はどうだ!」


2人まとめられてイヤそうな顔をしながら持ってきた荷物を出す。

「アタイはロープと火打石と保存食をギルドの売店で買った」

「アタシはナイフと火打石と採取用袋をギルドの売店で」


「火打石はそんなに何人もいらんな!準備を得にしなかったルルグとブラックはナニを持ってきた!」


「オラはなんももっでねぇ!ゴブリンごどぎオラの愛鍬”ミリオンダラー”でぜんぶたたころすべ!」

「採取した薬草や素材などの荷物はどうするつもりだ!」

「荷物なんざ、他のヤヅがもてばええ!」

「他のヤツはお前の荷物は持ってくれないぞ!」

「えっ!!!!」

ルルグ君はそんなばかなみたいな顔で驚いている。驚いているのはこっちの方だ。

他の人はバックやザックなどに荷物を入れてきたが、ルルグ君は鍬と鎌しか持っていなかった。

”まぁ、そんどきになればなんどかなるべ”とつぶやいているルルグ君をスルーしてブラックはマントを少しめくって裏側を見せる。


「我は自分に必要なものは一通りマントの内側に常備している。」

マントの内側に小さなポケットがいくつもついていて色々入っているようだ。ちょっとカッコいいから今度マント買おうかなぁ。


「マントが破損した時リカバリーが効くようにも準備するように!カーバンクルの2人は袋だけか!」


「ワタクシ達は、魔法剣があれば大抵なんとかなりますので。あとオヤツにヴェチレッチョを少々持ってきてあります。」


「・・・そうか」

導く者は得に反応しなかったらしい。がんばれ!ヴェチレッチョをなんとかやめさせるんだ!。


「ヴィルヘルムも身軽だな」

「ブラウマン先生もみんなも、あまり言いふらさないでほしいが、僕もジルコニア君と同じくらいの初心者セットを持っている。」


そういって小さなポーチから折りたたまれた袋を取り出した。

「母が学生時代に使っていたマジックバッグで・・・そうだな、小さ目な熊くらいなら入る容量がある。今は冒険者セットが入っているからあまり入らないけれど、移動や戦闘には支障はないよ。」


あれは!!おならの彼女が学生時代に王都1の商会の息子が”倉庫でほこりをかぶっていて使っていないから”とバレバレの嘘をついてプレゼントしたと言われているあのマジックバッグか!

マジックバッグは魔道具職人の加護もあるので、それなりに強い魔物の魔石や素材は必要だけど、作る事ができる。でも普通にお高いのだ。冒険者がいつか買う為にお金を貯めるのが普通だ。


リリーは普通に保存食と水と救急医療品を持っていた。


「それぞれ、一応考えて準備したのは分かった!冒険者は実際いつナニに巻き込まれるか分からないので荷物も絶対の正解はない。基本的には保存食と水は絶対に忘れない事!受けた依頼や日数を勘案して必要のない荷物を減らす事!そして一番大事な事は荷物をPTで分担する事だ!初日にココにいる者でPTを組むと言ってあったが、1週間個人の訓練に集中していたが、PTとしての連携や依頼に出かける際の荷物の分担など話し合う事はいくらでもあった!卒業して他のPTに入れてもらった時は最初によく話し合いPTで分担することにより、荷物を減らしたりスムーズな連携の元となる!帰ったら全員でミーティングをするように!これは、将来の演習のためソロだからいらないとかは認めない!結果を提出するように!」


「それで自分の分だけでいいが、水を持ってきた者はいるか?」

ジルコニア君がゴソゴソとバックパックをあさって中からカラの水袋を取り出した。

女性陣は満タンではないが自分の分の水袋を持っていた。

ヴィルヘルム君は執事が用意してくれてマジックバックの中に入っているそうだ。

ルルグ君は待ってましたとばかりに鍬を掲げる

「オラがいれば水の用意なんぞいらん!オラの水を飲むがいい!”水撒き”!」

ルルグ君を中心に5メートルくらいの範囲に鍬からシャワーのように小雨くらいの水がふりそそぐ。

きゃあきゃあ女子が逃げていき、3秒ほどで止まった。

「ルルグ!急に水にぬれて体温が下がると危険な事もある!他人を巻き込まないようにしろ!」

しっとりと濡れているルルグ君は不満顔だが女子たちの好感度は大分マイナスなのにまだ下がっている。

そしてジルコニア君の水袋にはまったく水が溜まっていなかった。当たり前である。

ソフィアが仕方ないという感じでつぶやく”水よ(神の力)”短剣の形をした水がふよふよとジルコニア君の前に浮いていき水袋にちょろちょろと補充してく。

「あ、アリガトヨ」

「先生、さっさと出発いたしましょう。」

お礼をスルーしてブラウマン先生に出発を促す


「よし!森へ入るが気を抜かないように!出発!」

ルルグ君の雨にもまけず寝転んで寝ていたオレはソフィアに頭をはたかれて仕方なく立ち上がるのだった。


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