【映画】セルラーと電話でかい
『セルラー』
キム・ベイシンガー主演
ラリー・コーエン脚本
科学教師のジェシカは旦那が麻薬取引をビデオ撮影してしまったが為に誘拐されるが、壊された電話を直して外部に助けを求める。しかし、ようやく繋がった通話相手はチャラいパリピ系青年だった……。
子供を人質に取られた母親最恐説を不動のものにしたスリラー/アクション映画の名作。
携帯電話、でかい。
科学教師、すごい。
完。
か弱い科学教師の奥さん(キム・ベイシンガー)
パリピ系ノリ軽い男 (クリス・エヴァンズ)
誘拐犯のリーダー(ジェイソン・ステイサム)
今も続く、このメンバーの豪華さと人気。
凄いことです。
奥さん強い。
チャラ男、実は真面目そう。
誘拐犯のリーダーから逃げきれる気がしない。
今も続くイメージです。
あとクリス・エヴァンズVSジェイソン・ステイサムの頭脳戦は、ゴジラVSキングギドラの頭脳戦くらい信じてもらえない。
また、海外ドラマが普及してきた今なら言える、脇役の豪華さにも言及したいと思います。
2000年頃の作品を久しぶりに見ると、どこかで見た事のある顔が居るから驚きます。
「セルラー」とか「アルビン シマリス三兄弟」とか「奇跡のシンフォニー」とか、とってもD-Life(ぼやかした表現)
原案を書いたラリー・コーエンさんは監督でもあり、脚本家でもある多才な人です。
同時期に「フォーンブース」の脚本を書き、「セルラー」の原案を作っていたことから、かなりのヒット・メーカー、速筆っぷりがうかがえるのではないでしょうか。
おかげで「けっこう昔の、電話が出てくるアメリカの映画なんだけどさぁ。タイトルが思いだせないんだよねぇ」「さぁ、選べ。携帯電話か。公衆電話か」という会話が成立してしまうようになったわけです。
ホラーやダークのイメージが強いコーエン監督ですが、真面目な推理系の実力もあり、刑事コロンボの脚本も数本書いていらっしゃいます。この前、しりました。びっくり。
当時、登場したばかりの携帯電話と、失われつつあった公衆電話。
対極的な二つを舞台にしているのに、まったく別の角度からサスペンスとして切りこんでくる。
コーエンさんのサスペンス、もっと見たかったです。
とにかく携帯電話の進化は凄いものだなぁと十年くらい前の映画を観ていると思います。
昔はブラックベリー=携帯電話だったのに。
FBIのパソコンといえば緑か黒の画面で「カタカタカタ」だったのに。
「羊たちの沈黙」を見てから「ハンニバル(ドラマ)」を見ると混乱し
「着信あり」は携帯電話の大きさが気になって話に集中できない。
ちょっと平成一桁を懐かしむのに、映画やパソコンの登場する映画。
おすすめです。