行間1
居酒屋ブタ野郎
佐々木 姥谷巧 風波涼太
「やめておきなよ姥谷、あんまり飲み過ぎたら前みたいに死ぬんじゃないか!」
「佐々木ぃー、人は何のために居酒屋に来るのだぁあー?アルコールを摂取するためだぞぉー?あっ、お姉さんカシスオレンジ一つ追加ぁー。」
「姥谷…酒に弱いのに飲まないでくれ…また吐くんだろ…。そしてカシオレって女子か…。」
「姥谷のことはいいんだ!俺の話聞いてくれよ佐々木!なあなあなあなあ!」
「やめろ体を揺するな!さっき食べた豚がお腹から出る!」
「そんな佐々木の腹の肉を揺するほどの大ニュースがあります!」
「ないわ腹の肉なんか!」
「えー、なんなのだぁぁあ?みじんも興味はないが聞いてやるぞぉぉぉ?俺っちの腹ゆするかぁああ?」
「うるさい酔っぱらい」
「おほん。まあ聞いてくれたまえよ、実はな、」
「お待たせしましたカシスオレンジ…ですが…あれ、頼まれましたよね?」
「あっ、男しかいませんが頼みました」
「ああっ!佐々木お前はすぐそうやってカシスオレンジをバカにするんだなぁあああー?」
「してないけど、店員さんにシンパシーは感じた」
「てかてか、今の店員さん可愛くなかった?なあなあ佐々木見た!?太田さんっていうんだって!名札のとこに笑顔で頑張ります♡って書いてあった…笑顔で頑張って俺とワンナイトしてほしい。」
「笑顔で頑張って俺とワンナイト。」
「…普段、笑顔で頑張る居酒屋のマドンナ太田ちゃん。しかしいつも笑顔で頑張る彼女が、夜は切なげな表情で快感をほしがる女の子に変身…」
「だまれエロじじい!他の人に聞こえたらどうするんだよ! …あっ、でも太田ちゃんってどの子?俺あんまり見てなかった。いまどこいるの?」
「黙れって言う割にきょろきょろ探して興味津々だな!そういう佐々木も俺は好き♡」
「佐々木ぃ、カシスオレンジというのはな、むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいたんだぞぉぉぉ。そのおじいさんとおばあさんは桃を…?桃…?桃はピーチ…?うん?カシスはどこなのだ…?カシス…桃…とオレンジは黄色に近いなぁあ…あれ何の話……」
「カシオレの事はもういいから。あとそれ桃太郎な」
「太田ちゃんも魅力的だけど、やっぱ俺は奈々子ちゃんがいいな♡」
「その話聞き飽きたぞぉぉぉ!奈々子ぉお?七里奈々子ぉ?あれ?俺っちのカシオレはあぁゔぁー?」
「おちついて姥谷。カシオレはそこにあるよ」
「奈々子ぉぉおっていつも言うけどなぁあ、涼太は奈々子ちゃんと喋った事すらないんだろぉお?てか誰も喋った事なさそうだけどなぁあ?」
「おい姥谷!奈々子ちゃんはみんなのアイドル、憧れ、ラブイズファントム!話しかけるなんておこがましい神格化された存在…。見ているだけで目の中のゴミが取れる。」
「それはない」
「いいか佐々木、太田ちゃんの愛に阻まれて言えなかったさっき言いかけたニュースを俺は今発表しようと思う…」
「いや太田ちゃんに愛はない」
「感じろ佐々木!さあ発表するぞ…。俺は長い間探し求めていることに一歩近づいた…」
「おう…妙に畏まってる?…なんだよ…」
「奈々子ちゃんのラインのIDの頭文字だ!!!「P」だということが判明した!!うっ…。この日をなんと待ち望んだか…」
「頭文字だけかよ」




