怪獣GO
※シナリオです。
怪獣GO
登場人物
サトシ(10)
シゲル(10)
タケシ(10)
○教室
サトシ「なぁシゲル、怪獣どんだけ集
まった?」
シゲル「ちょっとまって、・・うーん90
匹だよ」
サトシ「まだそんだけ?」
シゲル「じゃあ、サトシは何匹集まっ
たんだよ?」
サトシ「俺なんかもう全部150匹集ま
ったんだぜ」
シゲル「じゃあ、海外でしかいない怪
獣も捕まえたの?」
サトシ「当然じゃん。全部だよ」
シゲル「いいなぁ。海外サトシ行った
んだ〜」
サトシ「ちげーよ。従兄弟の兄ちゃん
が海外出張でいろんな国行ってて、
この間交換してもらったんだ〜。い
いだろ〜」
シゲル「チェッ、そんなのずるいよ」
サトシ「大事なのは人脈だよ〜」
シゲル「ウゼー、でもさぁ、それで全
部じゃないんだろ? 確か151匹目
っているんだろ?」
サトシ「そんなの噂だよ。いるわけな
いよ。151匹目って都市伝説だろ」
シゲル「でもいるって聞いたぞ!」
サトシ「いない!」
タケシ「お前ら151匹目の怪獣のこと
話してるか?」
サトシ「タケシ、シゲルのやつ絶対い
ない151匹目がいるって聞かないん
だよ」
シゲル「だっているって聞いたんだも
ん・・・」
サトシ「だからいねぇって」
タケシ「151匹目はいるよ」
サトシ・シゲル「・・・」
タケシ「俺、実は知ってるんだよ・・、
151匹目が出ててくる方法・・」
サトシ「マジで!? 教えて! 教え
て!」
シゲル「サトシ、お前さっきまで信じ
てなかったじゃん・・」
サトシ「いいじゃん。151匹目が本当
にいるんだったら俺だって欲しい
もん。なぁ、どうやったら出るん
だ?」
タケシ「シッ! お前らにしか言わな
いからな。他の奴には内緒だぞ。
約束するか?」
サトシ「わかってるよ!」
シゲル「うん! 約束する!」
タケシ「よし! 151匹目はな、普通
じゃ出ないんだ」
シゲル「噂だと南極か北極か・・、チ
ョモランマのてっぺんとか、壊れた
発電所の中とかって聞いたことあ
るけど・・」
タケシ「俺も最初はそう思ったけどよ
ぉ。GPSを誤作動させる裏技を使っ
ている人が調べても、いなかったん
だよ」
サトシ「GPSってなんだ?」
シゲル「黙れってサトシ! それ
で?! どうやったら出るの?」
タケシ「それはな、怪獣GOを作って
る会社から招待状をもらえると出
てくるんだ」
サトシ「マジか! どうやったら招待
状もらえるんだよ?」
シゲル「なんだぁ、それも聞いたこと
ある噂だよ。結局、誰も招待なんか
されてないんじゃ・・」
タケシ「それがさぁ・・」
サトシ「それが・・?」
シゲル「まさか・・?」
タケシ「・・俺、招待されたんだ!」
サトシ「マジで! マジで!」
シゲル「サトシ! うるさいって!
タケシ、見せてくれよ招待状!」
タケシ「ほら、じゃーん!」
スマホを見せるタケシ。
サトシ「すげー」
シゲル「・・これどうやって手にいて
たんだ?」
タケシ「この前、怪獣GOの交換イベ
ントがあってさ」
サトシ「あれ行ったの? いいなぁ」
シゲル「だから、うるさいって!」
タケシ「そこでさぁ、たまたま怪獣GO
の会社の人がいてさぁ、俺だけにっ
て特別にもらったんだ」
サトシ「すげー!」
シゲル「マジかよ。俺も欲しいなぁ」
タケシ「でさ、この招待状さぁ、よく
見たらさぁ、他の人にも配れるっぽ
いんだぁ」
サトシ「ほんと?! ちょうだい!」
タケシ「お前ら二人だけだからな!
他の奴らには内緒だぞ。あんまり多
過ぎると特別感ないしな」
招待状を配るタケシ。
シゲル「・・これで幻の151匹目が手
に入るのか・・」
サトシ「あ、場所と時間が書いてある」
タケシ「おう、明日の土曜日の午後3
時に河原に出るって!」
シゲル「ここの河原って近所じゃん、
意外と近いなぁ・・」
サトシ「やったなシゲル! これでみ
んなに自慢できるぞ!」
シゲル「だから、声がでけぇって・・。
そういえば、こんな噂も聞いたこと
あるよ・・」
タケシ「・・どんな?」
シゲル「その151匹目を捕まえると・・」
鐘が鳴る。
サトシ「やべっ! 先生きたよ! 授
業始まるぞ! スマホ見つかった
ら没収だ!」
シゲル「やばっ!」
○河原
サトシ「とうとう逢えるなぁ、151匹
目。俺寝れなかったよぉ〜」
シゲル「俺もだよ。頭痛いよー」
タケシ「シゲルさぁ」
シゲル「うん?」
タケシ「この前、言いかけてことなん
だ?」
シゲル「言いかけてこと?」
タケシ「捕まえるとどうなるかって・・」
シゲル「あぁ・・」
サトシ「あ! 通知来たよ! 5分前
です。スマホのカメラで探してねっ
て・・」
一同、スマホをかざす。
シゲル「すげぇ、デッカい卵だ!」
サトシ「なんか・・デカすぎない?」
タケシ「おい、シゲル、捕まえるとど
うなるんだ・・?」
シゲル「怪獣GOの会社のマークって
UFOだよな。会社の人の正体は宇宙
人で、151匹目を捕まえると、消さ
れるって・・」
タケシ「ハハ・・、なんだよ。絶対そ
んなの嘘だろ」
サトシ「なんか怖いよ・・」
シゲル「俺もネットで見た噂だし、信
じてないよ・・」
タケシ「そうだよな、ゲームで人が消
えるわけねーよ」
サトシ「あー!!」
タケシ「サトシ、何ビビってるの?
あ!!」
いつのまにか河原に巨大な卵が
いる。
卵にヒビが入り、中からドス黒い
何かと鳴き声が響く。