第四話 ハジメテの世界
琥珀の宝石に選ばれたこの少女はすべてを理解しているはずだ。
そしてこの俺もすべてを知り尽くしてる?
「一体どういうことだ……?」
少女は蜃気楼をまるで哀れなものを見るようだった。
「一歩前に進まなければならない。この冒険の目的は……世界を崩壊させることよ」
蜃気楼はほんの少しだが理解した。我々二人が世界にとって悪なのだと。琥珀の宝石はすべての世界を崩壊させるものなのだと。
「すでに計画は立ててあるわ。最低でも200の世界を崩壊させ、その後に残った『世界の核』を集める。そうすれば全ての生命は塵と化せるはず。あなたと私の二人で、ね……?」
いいね。
「なるほど。最高の計略ってことだねえ」
少女の計画はこうだった。今からある世界に行きその世界を崩壊させる。そして『核』を回収し、またこの海に戻って来る。まずはここからということだった。
「ではさっそく行きましょうか」
少女は蜃気楼の手を取り、握りしめた。
「アンバージュエルの力で次元を移動することができるのか?」
「ええ……そうよ」
ぐにゃあり
空間がぐにゃりと曲がり世界が変質していく。これが異世界に行くということなのか?
眩暈がした。嗚咽もした。そうして、視界が徐々に鮮明になってきた。世界を移動したのだ。
蜃気楼は目をしっかりと開いた。そこに広がっていた世界は……。
「絶望の宝石の世界、レエス・ヴェデッシュ。まずはこの世界から……崩壊させていきましょうか」
ほんとうの地獄はここからってわけか……。




