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第二話 ミチナル世界

 少年蜃気楼はすべてを理解した。この宝石は()()()()()()()()だ。おそらく、なんだか古代の技術だとかそういったもので存在する……なんというか……そんな感じのものだ!そして……この魔法のアイテムをめぐるすげえ戦いが繰り広げられるんだあああ。

 それで?この女の子がヒロインというわけか?

 蜃気楼は人を見かけで判断しない。このごくごく普通の娘がどのような人間なのか。実のところどうでもいい事柄だった。


「それで、きみはその琥珀の宝石に選ばれた存在というわけだな?」


 ……


 少しの沈黙の後。


「よく分かったわね。この伝説の宝石はきわめてキケンなもので、恐ろしい力を宿している。当然、これを手に入れたい輩はいくらでもいるし、これを手に入れようとした者によっていくつもの世界が崩壊したわ」


「……やはりな」


 よく分かってるじゃないか。ただの中二病患者だと思っていたが、この世界の世界観ってやつをよっ。

 そして少女は蜃気楼の手を取った。


「すべてを理解してるのね? あなたは」


「まあな。この世界にはいくつもの異次元世界がある。そこに住む魔王だとか……まあそんなもの共がそいつを奪いにやって来るんだろ?」


 少女は意味深な表情だった。何度も言うようだが蜃気楼には友達はいない。一人もだ。

 蜃気楼は逃げ出したのだ。どこから?現実から。人生からだ。


「それで? なにか計画があるのか? それに選ばれた巫女であるきみには」


 少女はこれからの計画を話し始めた。


「これからいくつもの世界へ行き、真実を知る。この世界の真実をね。敵は……まああっちのほうから寄って来るから」


「その琥珀の宝石が悪しき者に奪われたらどういうふうになる?」


 少女は立ち上がった。そして蜃気楼のほうに振り返った。

 ここは静かで、波が引いたり上がったりする音しか聞こえない。静かな海だった。周りには、他に誰もいなかった。


「……世界は終わるでしょうね」



 蜃気楼も立ち上がった。

 ……そういう設定か!!蜃気楼はこれまでの流れでおおよそのことは分かった!この女子は……この俺以上の……中二病だ!!おみそれしたよ。

 蜃気楼は全てが合致した。いくつかの疑問があるが、それらはすぐに解明するだろうと思った。


「次に行く世界はどんな世界なんだ?」


 少女は蜃気楼に対しどのような感情を持っているのだろう。それを読み取れなかった。


「そうね。でもその前に……」


 突如として轟音が鳴り響いた!!


 ギュリュウウウウウ!という異常音と共に目の前の空間がゆがんだ!!


「うわああああああ!!!」

 一体なにが起ころうとしているんだ!?


「あなたの実力を見せてちょうだい」


 ゴギョオっという異音と空間のねじれから出てきたものは……


「デーモンロードだあああああ!!!」


全身が漆黒の……デーモンだった。


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