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第十七話 アラタな世界
永遠を手に入れる。それが蜃気楼のネガイだった。
ではそれを手に入れるための侵略を開始しようじゃないか。
偵察を開始した。
世界の隅々まで。
蜃気楼はその頃には逸脱者となっていた。もう何年の時がたったのだろうか。
異世界に迷い込んで、琥珀の巫女に遭遇して……。
あれから何年も何年も暗躍してきた。いくつもの世界に侵入し、世界を踏みにじってきた。
たくさんの命を奪った。魔法そのものは拡散した。
そして……。
世界は変わった。
……
この世界にはルールがある。
『シルヴィエ』はある魔法学校に通う女の子だ。
別に素質があったわけではないし、家柄がよいわけでもなかった。
この学園に入学して早一か月たつが、まだ友達はいない。
そもそもこの学園は随分と良い家柄の淑女ばかりがいる由緒正しい場所なのだ。
シルヴィエはひいきめを感じていた。
友達になるにはなにか共通点が必要ではないだろうか。
それがないのなら。
シルヴィエの知る魔法はいくつかあった。
伝説の勇者にして大魔導士、ミラージュの大冒険だ。




