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1人では戦えない僕と、仲間達  作者: アッキ@瓶の蓋。
第一部 王都危機

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21.作戦

 あの後、僕は王国、とりわけ騎士団に作戦を説明した。

 作戦はこうだ。



 まず、王国の騎士団全員にエンチャットをかける手筈を整える。エンチャットと言うのは1人に複数のエンチャットをかける事が出来ると言う利点があると共に、準備に時間がかかり効果に制限時間があると言う欠点がある。しかし、こちらで3日後の午前10時と戦う日時が決まっていれば、エンチャットを効果的なタイミングでかけて置く事が出来る。

 次いで王国近くのウルック草原を選んだ理由は王都の人の手によって、ウルック草原に事前工作をする事が出来るからである。ウルック草原はとりわけ広く、それ故色々と事前工作をする事が出来る。3日間と言う時間を設定して置いたのはその事前準備をするためと、あまり時間を長くすると敵にばれるかも知れないと思い、3日後としていたのである。



 落とし穴とかは少人数の戦闘ならば使っても良いだけど、200人と言う大所帯(おおじょたい)の騎士団の戦闘だとむしろ落とし穴は邪魔になる。それに騎士団でいちいち足元を気にして戦ってるほど相手は弱くは無い。

 だから、僕がお願いした事前工作は主に、水の放水による泥地帯の作成である。



 敵、レッド・モンキーは、両足が長刀の日本刀と言う弱点がある。だから泥地帯は普通の人間以上に泥に足を取られて動けなくさせる作戦である。そして、騎士団の人の武器に『武器破壊』のエンチャットをかけて、レッド・モンキーの両足代わりの日本刀を折る布陣で行くつもりだ。

 両足を折って上手く動けなくなったレッド・モンキーを攻撃して傷を負わせて、敗北条件を突き付けて彼女を負けさせるつもりである。

 勿論、騎士団の人全員に泥地帯でも上手に歩けるように『地形無視』のエンチャット、それに速く動けるように『快速』のエンチャットをかけるつもりである。



 他にも色々とエンチャットをかけたり、武器もそれなりの装備を揃え、泥沼以外にもウルック草原に遠くからレッド・モンキーのみを攻撃する自動迎撃装置を用意するつもりである。



「まぁ、王族であるクルス・ウルウスさんも布陣するみたいだな」



 と、僕はその事を聞くために、騎士であるクレイノスに聞く。



「クルスさんは王族の人間。王族の人間が現場に居るってだけでも、騎士としては戦闘力Upになるんだよ」



 ……それはある意味、精神(こころもち)的な問題だな。

 エンチャッターとしては、居るだけで戦力Upとかあまり信じたくないんだけど。エンチャッターの存在意味が無くなってしまうから。



「私は、アイクールで、代用、可能、だよ?」



「僕は王族の人間では無いんだけれども……」



「そうじゃ、ない、んだけども……」



 ……? まぁ、落ち込んだ気持ちで戦って貰うよりも多少乗り気な方がこちらとしても嬉しいんだけれども。



「兄貴! その戦闘の際はオレにお任せを! 倒しまくって撃墜王になりやす!」



「敵は1体なんだけど……。どうやって撃墜王になるつもりなんだ?」



 敵が1体なのに撃墜王になる方法。それはどうすれば……。

 あっ……!



「つまり、ネフィーは仲間を倒しまくる、破壊王になるつもりなのか?」



「破壊王……!? オレは兄貴の弟分と言う不良にはなりやすが、破壊王などと言う不名誉な称号は要りやせんよ!」



 まぁ、皆それなりに戦闘に積極的で良かった。

 さて『赤猿』との戦闘、勝利を得るために騎士団の人には頑張って貰おう。

 この王都を守るためにも。

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