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弱小球団奮闘記  作者: 鈴兼哲
1章:1年目
7/17

3話:キャンプ第2クール前日

「う~ん……」


横浜がキャンプを行って5日ほど経った最初の休日

選手たちは思い思いの休暇を過ごしていた。だが、杜はホテルの部屋に籠って明日からの第2クールの班別けを考えていた


「よし決めた!」


杜は熟考した末に何かを基準にして翌日から始まる第2クールの班分けをPCに打ち込んだ


(それにしても、3日間天候に恵まれたな…)



杜は窓から見える夜景を見ながら第1クールキャンプ初日から4日の事を思い出していた


2日目のメニュー

 午前:投手野手合同でアップ

 午後:投手、サブグラで守備練習

    野手、メイングランドで守備位置を変えての守備練習

3日目のメニュー

 午前:投手野手合同でアップ

 午後:投手、陸上競技場で1000m走を3本。その後サブグラでバントとバント処理練習

    野手、メイングランドで守備練習。走塁練習

4日目のメニュー

 午前:投手、ポール間走を10本。200mダッシュ15本

    野手、陸上競技場で1500m走を2本。その後100mダッシュ15本

 午後:投手、野手はそれぞれ野手と投手メニューをこなす

※各日、ランチ時間はファンサービスあり





A班(宜野湾市営球場)

投手

日高、深江、金城、向田、佐藤(悠)、須野、冨野、新見、平田

久保山、森内、菊池、水城、田村、勝喜、本多、鳥岡、岡

野手

堂峯、原口、雨家、櫟、西岡、近藤、比企、堤、尾川、笹垣、鶴岡、庄司

大原、阪口、海山、齋藤、真上、佐藤(潤)、松岡、鵜島、憲司郎、昭人


B班(中城村運動公園野球場)

投手

西田、垣ヶ原、箕浦、草木、杉下、佐竹、小出、迫田

小林(猛)、篠田、加賀美、藤村、伊藤、陽、江村、内藤

野手

鶴、大和、高町、森田、トニー、枡、マッケイ、武田、小林(仁)

森下、糸井、カルロス、ベロン



PCの画面に翌日から始まる第2クールの班分けメンバーが表示されていた


明日から本格メニューができる事に期待を膨らませ、全員が怪我なく乗り切れるか一抹の不安を覚えて・・・



「少し宿舎の周りでも散歩してくるか」


机に明日からのメニューと班分けが書かれた紙を置いて杜は宿舎の周囲を散歩するため部屋を出て行った



「ん。あれは…」


杜は宿舎裏に面した海岸で砂埃を巻き上げて走っている人物が目に留まった

暫くして、海岸を走っていた人物が走るのを止めて宿舎の方に向かってきた



「昭人か?」


「監督っすか。どうしたんですか、こんな時間に」


「それはこっちが聞きたいよ。私は散歩だよ」


「俺そうっすか。走り足りなかったんんで、かれこれ12時間爆走してました」


「12時間って…。」


「え? 普通じゃなんですか」


「普通の人はしないよ」


「オカシイナ、オカシイデスヨカントク。ジツハアップノダンカイデモハシリタリナカッタンデ、レンシュウシュウリョウゴニ、4ジカンカイガンデハシッテマシタ」


「うん。わかったんだけど、なんで片言?」


「なんですとっ! 実をいうと、俺結構スタミナあるんです。というよりも昔から河川敷でタイヤひいて走ってましたんで」


「合同自主トレから見ててなんとなくわかってた」


「そうなんすっか」


「大体見ていればわかるよ。昭人(おまえ)はスタミナがあって足が速いってな。だからなんだろうな、昭人(おまえ)に期待してみたいんだよ」


「監督?」


「明日から第2クールだからな、ほどほどにしておけよ」


「ういっす」




☆山田昭人☆

2年目20歳 外野手

育成選手として横浜に入団し、キャンプとオープン戦で結果を残し6月頃に支配下選手に登録

昨シーズンは球団方針で二軍全100試合に出場する

二軍(ファーム)では首位打者と最多安打、最多盗塁のタイトルを取得


昨シーズン二軍成:100試合 打率.332 0本塁打 25打点 53盗塁

通算成績:出場なし

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