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ゾンビとお姫様

作者: 風竜

この小説は作者のが書いている「ギルメン!」のアクセスが150アクセスを超えた記念の小説です。ですが作者がやる気がある場合は、この小説を連載小説にしようと考えています。





ドガッ!!!と音を立てながら十字の墓から肌が青い男が出てきた。

出てきた瞬間、男は何を思ったか分からず叫んだ。


「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


野獣のような声をあげて、その男は気づいた。


なぜ自分の肌は青いのか。

なぜ墓の中にいたのか。

なぜ自分の髪の毛が黒くてボサボサなのか

なぜパンツしか履いていないのか。


まぁ…それはおいといておこう。


そしてその男は落ちている十字の墓に刻まれた文字を見てみる。



英雄 グラン


西暦1340 5月25日


「…は?」


それを見てそのグランは驚く。

そして、それと同時に自分の存在に気づく。


「そうか俺死んだのか、アハハハハハハハ…」


なぜか冷静だった。

いや冷静であるべきだった。



なぜなら自分が英雄であったことしか知らないのであるのだから。



「って笑ってる場合じゃねぇ!」

「5月25日…思いだせねぇ…とゆうよりなんで自分が英雄だけ覚えてるんだ?」


どうやらグランには自分が英雄だったとしか記憶が無いらしい。

そして、グランは自分の肌がなぜ青いのか気づく。


「じゃあ俺は、死人ゾンビってことか…てかなんでパンツだけなんだ!?」

「つか、前隠れてるからセーフだよな…あぶねー」


パンツの存在に気づくグランであった。

グランはパンツを腰のあたりまで上げて、周りを見渡した。

どうやらここは教会か何かの建物の中にある墓らしい。


とりあえずこのままではマズイ!

と思ったグランは自分の体についた土を払い、その建物から出ようとした。

が、その時だった。



一人の少女が建物の扉から花を抱えながら入ってきたのだ。



ヤベ!見つかる!!

と思ったグランは建物にある長い椅子に隠れた。

その少女は墓を見たとたん、花を落として墓まで走っていった。

そして墓のあった場所で止まった。


「グランの墓が…誰が…」


と泣きながら少女は立っていた

少女は身長が167cmくらいで、長いピンクの髪の毛をした子だった。


そしてその少女は建物から泣きながら出ていった。

とりあえず落ち着いたグランは椅子から出てきて、そのまま建物を出た。

だが出た瞬間、鎧を着た兵士が6人いた。

どうやらここは城のようだ。

兵士たちは墓から出てきたグランに驚いてしまい、


「し…侵入者だ!!!」


っておい!!!俺は英雄グランだぞ!!その時の記憶は無いけど!!

と思いながらグランはその場をパンツをはいたまま走っていった。

他人から見れば完全に変態である。


「待て!!!侵入者!!!」


次々と増えていく兵士たちに対して、グランは必死に城を回った

そして走っている最中にどこかからいい匂いがした。

グランはそのまま匂いのするほうに走っていき、その匂いのする扉を蹴り飛ばした。

そこには豪華な肉やパン、チーズなどのさまざまなものが用意されていた。

そこはなんと調理室だったのである。


「メシー!!!」


近くにいた料理人たちは、グランの姿を見て驚く。

そのままグランは料理のところまで走り、骨のついた高級っぽい肉を手でつかんで逃げていった。

そしてそのままパンツの状態で城を逃げていった。

だがグランは気づいた。

逃げてる最中なぜ苦しくないのか。

そして自分の胸に手を当てて驚く。


心臓が動いていないのだ!!


ま、いいかと思いながらそのままグランは城を回った

そして大きな階段を上り、気が付くと大きな扉に体を打ちつけた。


「イデ!!こんなところに扉が…」


そして後ろを振り向くと、なんと100人以上も兵士が追いかけてきた。

ヤバイ!!逃げないと!!!

グランはそのままその扉を開けた…


扉の先には長いヒゲを生やし、黄金の冠をかぶった男性と、ゴージャスなドレスを着た女性がいた。

その前にさっきの少女がいた。

そしてそのままグランはその少女と激突して、倒れてしまった。


「あ…大丈夫か?」


その少女は激突したショックで気絶してしまった。


「貴様!!私の娘になんてことを!!とゆうよりなぜパンツだけなんだ!!!ちゃんと着るんだ!!」


え!?この子あんたの娘!?つうか俺のパンツより娘をもっと心配しろよ!たしかにパンツはいけないけど!!

すると兵士たちが来て、


「姫様!!大丈夫ですか!!」

「こんどは姫様!?どうなってるんだ!?」


気が付くと、周りには兵士たちに囲まれていた。


「その者を捕まえろ!!」

「分かりました!!王様!!」


ええ!?さっきの男性王様だと!?

そしてグランは問答無用で抑えられてしまった。


「ちょ!!離せって!!うぉぉぉぉぉぉ…」



そして時間は経つ…





~王の間~


王様「貴様!!私の娘になんてことを!今すぐ処刑だ!!!」

グラン「ふざけんな!!!確かにあの子を気絶させたけど!!それ以外は何もしてねぇぞ!!」

隣にいた女性「あの子は私たちの城を引き継ぐ子なのよ!!」


さきほど隣にいた女性は王の妻である。

自分の体を見ると、手足には手錠がかかっていた。

このままでは逃げることが出来ない!!


そう考えた時、気絶していた姫様は目をさめた。


「あれ…私一体…」

「おお目が覚めたかエリ。よかった…」


ホッとした王様の隙にグランは手を差し出して、


「姫様は目が覚めたんだし、この手錠をはずしてくれよ」

「それはならん!!!」

「は!?」

「私の娘に手を出したことにかわりはない!!お前は処刑だ!!!」


ふざけんな!!!俺は何もしてないっていうのに…


「その者を牢獄に連れて行け。」

「ッハ!!!了解です」


そうしてグランは手錠を付けられたまま、牢獄に連れて行かれた。




~城内の牢獄~


この城は牢獄塔と城と分かれており、

その牢獄塔までの道は大きな橋を通るのである。

牢獄は薄暗く、捕まっている囚人たちが野獣のように吼えていた。

牢獄の部屋に入れられると、その周りには人間らしき骨が転がっていた。


「早く入れ!!」


そういわれて、グランは部屋に押し出された。


なんてこった…復活して早々こんなことに…

そういってグランは王に言われたことを思い出す。



--「明日の朝、お前を十字架に立てて処刑する」



っち…どうすりゃあいいんだよ…

すると隣の部屋からコンコンとたたく音が聞こえた。


「おい、あんたもつかまったんか?」


老人っぽい声が聞こえてきた。

歳は61くらいだと思う。


「聞いたぜ、パンツのあんたのことを。」

「パンツ!?なんでパンツだけなんだよ!!俺は英雄グランだぞ!?」

「へーこりゃたまげた、そんなことを言う馬鹿がいるとはな!!」

「うっせえ!!本当に俺はグランなんだよ!!」


「パンツのあんた、グランはワシが子供の頃に死んだよ…」


それを聞いてグランは驚いた。

自分はやっぱり死んでいたことに。


「まじかおっさん、俺やっぱ死人ゾンビなんだ、アハハハ…」


そう笑いながら、グランはそのまま床に倒れこんだ。


俺…やっぱ死んでたんだ…


不思議と悲しみもなく、むしろ気楽な気持ちであったグランであった。


「でも、その名を聞けてよかったよ…どうだ偽者グラン、ワシと協力せんか?」

「え…?」


グランと老人はその後、話をした後にベットに眠り込んだ。




~そしてその夜~


目を覚ましたグランはとなりにいる老人に話しかける。


「いいなおっさん、俺からいくからな。」


そして大きな声で


「イッテェよ!!腹がイッテェ!!助けてくれ!!」


そういって兵士がかけついてくる。

そして急いでグランの牢獄の部屋の鍵を開け、入る。


「どうした!!やかましいぞ!!!」


その瞬間、グランは相手の足を引っ掛け倒し、その後布団の布を兵士の首に巻きつけ、気絶させた。


老人「よし!!よくやったぜあんちゃん!」


なぜか偽者からあんちゃんに変わっていたグランであった。

そして、その牢獄の鍵で老人を出した。


老人の体系は61とは思えない体つきをしていた。

身長は178cmもあるくらいだった。

そのガッチリした体に驚いたグランであった。


すると、寝ていた囚人がたちが、


「俺たちも出してくれ!!俺たちは無実なんだ!!」

「頼む!!出してくれ!!」


そしてグランは鍵を上に投げながら、


「出してほしければ、俺の手下になれ。」


その一言だけですべての囚人たちが歓声を上げた。

それはまるでボスのように。

そして老人は思う。


ひょっとかすると、あんちゃん本当に…


そしてグランは囚人たちの部屋の鍵をあけて解放する。


「よっしゃあ!!自由だ!!!」


そしてグランは気絶している兵士の鎧を剥ぎ取り、そのまま自分が装着した。

サイズはなぜかちょうどピッタリであった。

そして、兵士が持っていた剣を持って、


「野郎ども!!俺に続け!!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」


そのグランの姿はまるで戦争の始まりを起こすかのような姿であった。

そしてその囚人たちの数は150人以上いた。

そして囚人たち含める集団は牢獄塔にある全ての武器と防具を着けて、そのまま出て大きな橋を渡って行った。


何も知らない兵士たちに向かって囚人たちは兵士たちに向かって剣を向けた。

そして老人とグランは囚人たちに兵士たちを任せて、姫がいる部屋に向かった。

そこには金色の鎧をまとった王が立っていた。


「これ以上、城を荒さん!!!」


城なら別にあらされてもいいだろ…

すると老人が、


「ここはワシに任せてあんちゃんは姫様の所に!!」

「お、おう!!」


そういってグランは姫の部屋の扉を開けていった。

しかし姫はどこにもいなかった。


だが、部屋を見渡すと何か光る姫の部屋の置物台に気づく。

それを見てみると、それは包帯で巻かれていた大きな大剣と鎧と兜があった。

それを見て装着していた剣と鎧をして、その鎧を着た。


そしてその大剣を背中につけて、兜を着けるとその部屋を出て行った。

部屋を出たとたん、王と老人の動きが止まった。


王「ま…まさか…あなたは…」

老人「あんちゃん…やっぱり…」


だが二人は言葉を言うことが出来なかった。

そしてゆっくりと歩いていって、自分の墓へと向かっていった。




~墓場~




墓を見ると、エリが一生懸命グランの墓を直していた。

それを見ながらグランはカチャカチャと鎧の音を立てて、歩いていった。


その音に気づいたエリはそのほうに振り向く。

そして持っていた花束を落として、涙をこらえながら、


「本当に…グランなの…?」


そしてエリはグランのところまで走った。


「本当なんだね…本当に来てくれた…」

「ああ…今までごめんな…」

「いいの…私…うれしいから…約束まもってくれて…」

「ああ…そうだな…でもお前も約束守ってくれよ。」

「え…?」


そういってエリが驚く。


「お前が誰なのかは俺にはわからない、だけど今の俺は俺だ。これからの俺の生きるために俺の記憶を探してくれよ。」


決まった!!!カッコいいセリフ言えたぜ!!!

って何のんきなことを言っているんだ俺は…

そう思いながらグランは手を出す。


「俺と一緒に…記憶を探しに行こうぜ」


「うん!!!」





そうして、二人の旅が始まる。



ギルメンを続けるためにやる気を作者に下さい…

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