反董卓連合
初平元年
袁紹を大将とした反董卓連合が結成される。
幽州太守公孫瓉は自らの軍勢と劉備らを引き連れ連合に参陣した。
連合軍幕舎
袁紹「皆、よく集まってくれた。
皆に届いた檄文通りこの連合は董卓を討つための連合である。
最初の目標は汜水関だ。誰か先陣を務める者はおらぬか?」
袁紹は集まった諸将に目を向けた。
しかしほとんどの将は自分の兵を失いたくなく、目を伏せていた。
その空気の中、孫堅が立ち上がった。
孫堅「俺が行こう」
袁紹は口角を上げて言った。
袁紹「では孫堅、頼むぞ。 よし、これで軍議は終わりだ。各々自分の陣に戻り、休憩をとれ。」
諸将はぞろぞろと袁紹の幕舎から出て行った。
公孫瓉が幕舎から出ると、外に待機していた劉備が言った。
劉備「おい、公孫瓉。何故先陣に行こうとしねぇんだ?」
劉備は公孫瓉と同じ塾に通っていた同級生である。
しかし劉備は余り授業にでなかったりと、不良行為をしていた。
それは関羽、張飛という部下をもっても変わらないらしい。
公孫瓉はため息をつきながら答えた
公孫瓉「馬鹿か?てめぇ。汜水関は孫堅に譲って、その後洛陽に1番のりするんだよ。多分他の奴らも同じ考えだ。」
劉備「へぇ…国を持つって大変だな…そんなことまで考えねぇといけねえ訳だ。」
公孫瓉はもう一度ため息をついて自分自身の陣に戻って行った。