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  作者: BUJIN
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初メール。

次の日は晴天…その次の日も晴天…また晴天…晴天が続く…。

私はあの日から、智さんのことが気になってばかりいる。

美登里は智さんのことをホントに好きなんだろうか…。

有り得ない。

私の心に小さな穴が空いた。

智さんの心は次第に傷付いていく…きっと…絶対…傷付いて…傷付いて…きっと美登里だって傷付いてしまう。

みんな壊れてしまう。

私は守らなきゃ…私の好きなもの全部。

さらに次の日、携帯にメールが一通入っていた。

知らないメールアドレス。

『この間はごめんね!』と、一言。知らないメールアドレスからのメール。しかも懺悔のメール。

知らないなら返信しないのが本当だと思ういながら、何処か、私の居場所に似た匂いがして…………………。

『誰ですか?』

メールを送ってみた。

居場所へのメールがこんなにドキドキするものだなんて……不安になるなんて……想いもしないわけだから、次に来る言葉なんて落ち着いて詮索していることなんか不可能だった。第一そんな、素性も知らない相手のことなんて、気にすることもない。

そうだ、気にしないで…ほって置けばいい。でも、だからこそ気になる。

向こうが一体何であるか。

向こうが一体何を考えているか。

向こうが何故…私のアドレスを知っているのか。

そして……。

あなたが一体誰なのか。

それが1番気掛かりで。

気になり過ぎて。気にしようとしなければしないほど、気になって仕方が無かった。

考えて考えて、考えすぎたころ、私の携帯にメールが入った。

水色のランプが、光って私の居場所からのメールを受け取った。

居場所からのメール。

電子文字が伝えたその文字は、

『サトルです。覚えてないよなぁ〜』

ってそれだけ…。

美登里という名のアゲハチョウが迷惑をかけている相手。忘れる訳がない。


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