売れない探偵。
俺は三枝甲斐28歳。
都内の少し外れたところで探偵事務所をかまえている。
依頼数は少なく2、3ヶ月に一回来るか来ないかの程度。
いわゆる売れない探偵だ。
探偵の仕事は2,3年前から始めていたがほぼ稼ぎのない副業だ。
そう、メインはあくまで普通のサラリーマンだ。25のときに勢いに任せて探偵の仕事を始めたのは良いが依頼数も何もかもを稼げず、ようやく依頼が来たと思ったら迷子の猫の捜索。勘弁してくれって感じだ…。
小さい頃から周りより洞察力と頭が良かった俺はこの力を自分のためだけではなく、周りの人達にも使いたくて探偵に憧れていたのに今じゃこのザマだ。
だがそんな俺にも久々の依頼が来た!
なになに…?依頼の内容はっと…
息子が突然行方不明になってしまい最後に息子のGPSが途絶えた場所を調査してほしい?完全にオカルト×事件性マックスの依頼じゃね?
行きたくねえ…。
まあでも久しぶりの依頼だし引き受けるか。
俺は依頼の紙に書いてあった電話番号に電話をかけた。
「もしもし、小林さんのお電話でよろしかったでしょうか?」
「はい。小林です。ご要件はなんでしょう?」
「先日、ご依頼していただいた三枝探偵事務所です。息子さんの件お引き受けします。」
「ほんとですか…!ありがとうございます!」
「いえいえ、ところで息子さんのGPSが途絶えた位置をお伺いしてもよろしいですか?」
俺はその位置を聞き、そこの調査に入ることにした。
まずはどんな場所かを掴むためにネットで検索だ。
そして検索でヒットしたのは何の変哲もない一方通行で行き止まりの路地。
ただの路地では…?だが事が事なので俺は次の日現場調査に行くことにした。
〜〜〜〜翌朝〜〜〜〜
依頼主の息子さんの位置が途絶えたという場所に来た。
うん。ほんとに何もない路地だな。
こんなところで人がいなくなるのがマジで怖い。特に反社会的勢力の繋がりがある建物も無さそうだし…。気になると言えば俺の足元にあるマンホールぐらいだ。
一応見ておくか…。
俺はマンホールをこじ開け中を覗き込んだ。
見えるのはただの下水道。
まぁ、やっぱ何もないよな…。
息子さんの件は残念だが警察に後は任せよう。
俺がマンホールを閉じようとして蓋に手を伸ばした時後ろから足音が聞こえ咄嗟に後ろを振り向いた。
「誰d…」
「Это решающий момент.|《ここが分岐点だ》」
「は…?」
謎の声が聞こえた瞬間俺に見えてた景色が全て変わった。




