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瀬戸陽子シリーズ  作者: 瀬戸 陽子


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2/17

#02:大晦日のデバッグ

瀬戸陽子の、変わらない日常の一部をそっと切り取った短い話です。


大きな動きはありませんが、彼女の世界の静けさをそのまま置いています。

12/31 08:16


カーテンの隙間から、冬の硬い光が差し込む1DK。


コタツの上にはピザの空き箱と、炭酸の抜けたコーラ。そして、私の予備のコントローラーを抱えて寝落ちした親友。


昨夜の「ピザ襲来」というイレギュラーによって、私の綿密なスケジュールは崩壊した。深夜2時まで続いた彼女の仕事の愚痴。本来なら、もっと効率的に経験値を稼いでいるはずだった。


けれど、不思議と悪い気分じゃない。一年の終わりに、自分以外の誰かの論理に振り回されるのも、たまには悪くないデバッグ作業だ。


「......さて」


彼女が起きる前に、静かにノートPCを起動する。真希を駅まで送るまでの、短い「自分時間」。少し冷めた白湯を飲み干して、 私の本当の大晦日が、ようやく動き出す。


読んでくださってありがとうございます。


陽子の生活はまだ大きくは動きませんが、同じ日々の中にも微かな揺れがあります。


その小さな変化を、これから少しずつ描いていけたらと思います。

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