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瀬戸陽子シリーズ  作者: 瀬戸 陽子


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13/17

#13 未踏のマップ

瀬戸陽子の、静かな日常に外の気配がわずかに残る頃の話です。

大きな動きはありませんが、生活の端に小さな余韻が滲んでいます。


1/3 20:06


鍵を回す音で、部屋の静けさが途切れた。

扉を開けると、外の空気が思ったより冷たい。


部屋にいても、落ち着かなかった。


マフラーを巻き直し、歩き出す。

歩幅が自然に広がる。


……夜のマップ、最近更新してなかった。


暗い道に、街灯だけが等間隔に並んでいる。

シャッターの降りた商店街の中、吐く息だけが白くて目立つ。


階段を降りると、暗い通りの先にひとつだけ光があった。


前にも、ここに来たことがある。

数少ないマッピング済の場所。


Bar『Crescent Moon』。

三日月の看板が、静かに光っている。


一呼吸おいて、冷えた指先で真鍮のノブに触れる。

重みを押し込むと、カラン、と乾いた鈴の音がした。


読んでくださってありがとうございます。

陽子の世界はまだ静かなままですが、外との接点が少しだけ後を引き、

日々の中に薄い余韻として残りはじめています。

その微細な揺れを、これからも淡く追っていけたらと思います。


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