表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瀬戸陽子シリーズ  作者: 瀬戸 陽子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/17

#12:未読の通知

瀬戸陽子の、静かな日常の中にわずかな内側の揺れが生まれる頃の話です。

大きな動きはありませんが、生活の奥に小さな温度が差し込んでいます。


1/3 12:13


ノートPCを閉じると、部屋の空気が少しだけ静かになった。

無機質な冷蔵庫の音が、ゆっくりと背景に戻っていく。


次はスマホの日課を……あれ?どこだ。


コタツの周囲を見渡す。……無い。

薄い昼の光が、テーブルの縁だけを白くしている。


寝室。……無い。


昨日のロケーションログをざっと辿る。

……家の中だ。


洗面台に置きっぱなしにしたことを思い出す。

タイルの上に置かれたスマホは、まだ冷たかった。


画面をつけると、未読の通知がひとつ。

薄暗い洗面所が青白く滲む。


『真希:まだ寝てるー?』

              「おはようw」


すぐに返信が届く。

通知音が、静かな部屋に軽く跳ねた。


『真希:久しぶりに飲もうよ』


              「忙しい」


『真希:今日はイベント更新ないよw』


              「そうだっけ。今日何曜日?」


『真希:土曜だよw!

    今日そっち戻るし、明日も休みでしょw』


……少し指が止まった。


              「行けたらいく」




……着替えるか。


読んでくださってありがとうございます。

陽子の世界はまだ静かなままですが、日々の積み重ねの中で、

内側にほんの少しだけ温度が宿りはじめています。

その微細な変化を、これからも淡く追っていけたらと思います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ