夢幻
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こちら深夜テンション&厨二病全開で書き上げた作品です。どうぞ生暖かい目でご覧下さいm(_ _)m
ドロリ、と崩れ落ちる感覚があった。そして次の瞬間それは、ボトリ、と落下した。だが再び瞼を瞬かせる頃には、一切何事も起こっていなかったという感覚。
ああ、この痛み、この感覚。この不快感。もう何度目になるか分からない。ただただ朽ちては蘇り、そしてまた落ちていくだけの時間。
自分自身がそれを『夢』と理解していても、していなくても、絶えず続く無限の死と再生。いつになっても終わらない絶望と、いつかは終わるだろうという希望の板挟み。
自身がベッドに入ったこと。眠りに落ちたことは一応記憶されている。故にこれは夢である以外あり得ない。否、夢でなくてはならない。
耳元で「ブウーーーーンーーーーンンンン」という不快なメロディが流れ、視界は深紅で埋まり、絶えず灼熱の涙がこぼれ落ちる。
こんな状況にありながら、目醒めようと慌てることも、焦る事も無い。果ては暇潰しに一人でしりとりを始める始末だ。何度単語を繋げたか、少なくとも三百は超えているだろうが、詳しく覚えてはいない。
そんな事を思っていると、再び体が違和感を訴え始めた。全身が貼り付けられたように固まって動かなくなり、全身の関節が不自然な方向へ曲がって行く。脳髄をミシミシという音が支配し、痛みで意識が揺さぶられる。
喉を上がる叫び声。だがそれもまた一瞬。先ほどと同じ。何も無かった。自分の身体が示すのは紛う事なき無事。
体はすっかりと痛みに慣れ切ってしまった。違和感を感じたと思えば死に、そして不快感を残して甦る。
いつになれば終わるのか。
目を閉じ、生きていた頃を思い出す。そこには心中した最愛の彼女との時間があった。殺人を犯して尚寄り添った彼女の微笑みがあった。
いつかきちんと籍を入れたいと語る彼女の顔を見て、この「夢」を実現出来なかった事を悔やんだ。それと同時に、もし仮に籍を入れられていたら。そんな事を考えた。
無意味であり、そして最も有意義な時間の潰し方がそこにはあった。
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