最終話 桃から産まれた桃太郎〜きびだんご作るのはニートじゃない
「うへへっ…美味しい…今なら死んでも悔いはないです〜」
なんか、赤い頬によだれが垂れてて、エr…ゴホンゴホン゛
「あのー帰ってきてくださ〜い」
「ふへっ?し、失礼いたしました!ほ、ほんちじゅ、本日のご用件は、何でしょうか!」
「えっと、ここにキジ太郎と犬太郎と猿太郎って言う奴らか来て、妙な事してるんですよね。」
「あ〜確か、そんな話も有りましたね」
「今はどうなんですか?」
「死にましたよ?」
「へ?」
「どうにも、きびだんごを持ってきて、ガラの悪い大人の鬼たちにリンチにあったようですね。」
「ま、マジですか…」
「も、もしかしてお知り合いでした!?」
「あ、いや。ただの野次馬根性です。
鬼ヶ島で生活するなんて、珍しいですから。」
「あ〜なるほど、ところで…」
「きびだんご、定期的に持ってきますよ。
勿論、二人だけの秘密です!」
「あ、ありがとうございます!!桃太郎様!私は鬼のプリンセスピーチのピーチと申します。」
「え、桃から産まれたんですから?」
「え?母から産まれましたけど。」
「あ、いや何でもないっす!」
「?そうですか」
「じゃ、そろそろ帰ります。」
「また、いらしてください。絶対に、じゃないと…」
ピーチの瞳が怪しく光る。
「も、もちろんっす!お母さんに誓って!」
「では、宜しくお願いします」
「ただいま、母さん」
「ねぇ、子供って桃から産まれ無いの?」
「HAHA!なに言ってんだ、お母さん、桃からだって子供は産まれるさ!だって、僕がそうじゃないか!」
「ふーん……
それもそうね」
「ふぅ…」
危なかった
「貴方が、何処の誰だろうと、きびだんごを作ってくれたんだから、貴方は私の可愛い子よ。さっ、新しい味のきびだんごを作ってちょうだい!」
「はい!母さん!」
ーーーきびだんごは正義END
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完結小説「美少女神を助けた勇者だけと、感謝してもらえない件〜実は絆されてた」もよろしくお願いします。
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