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Wolgade Fradm Online 〜バイトすらできなくなったので、ゲーム始めました〜  作者: 神楽天翔
一章 PvP大会までの不思議な攻略
26/31

1ー18話 廃人達のリーダー、グレイラル

 書き溜めをしており、久しぶりの更新となりました。しばらくは毎日更新します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Message

 ーー[スターテア]の徘徊ボス、ランページベアを倒しましたーー

 ーー[鉱山都市ミネロス]、[商業都市マチェント]、[漁業都市フィシャル]、[学術都市スクリア]に行けるようになりましたーー

 ーーLvが2上がりましたーー

 ーーランページベアの素材を入手しましたーー

 ーー称号[ファステの王者を破りし者]を入手しましたーー

 ーー150k Pを入手しましたーー

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 昨日ぶりのメッセージラッシュ。不幸中の幸いだが、徘徊ボスを倒せた上で東西南北の次の街に行けるようになったのは嬉しい。

 フルールと天兎の方も大したダメージなく倒せたようだ。


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 ーーリディアのLvが6上がりましたーー

 ーー[斬裂]スキルがMAXになりました。[斬裂撃]に進化しましたーー

 ーー[刃翼]スキルがMAXになりました。[裂翼]に進化しましたーー

 ーー[刃竜尾]スキルがMAXになりました。[斬竜尾]に進化しましたーー

 ーー[幼体]スキルの封印が解けました。封印スキル[成体]に変化しました。よって[体長変化]スキルを入手しましたーー

 ーーリディアが[人化]、[刀]、[格闘]スキルを入手しましたーー

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 おぉう!まだメッセージ終わってなかったのか。お、[幼体]が解け………って[成体]って封印出てるし。ん?[人化]ってことは…………


 …………は?視界右下のレーダーに青と橙の点が俺達を囲い込むようにたくさん表示されている。さっきの暴走MoBより多いぞ。


「まさか大した損耗もなくランページベアを倒しちまうとはなぁ。“傭兵ヒーラー”がいるとはいえもっと苦戦するとは思っていたんだがな」


 そんな言葉を吐きながら大柄な男が現れた。


「………………………グレイラル、こんな大勢で何しに来たの」

「あー、やっぱ[探索]ぐらい持ってっか。お前らやるぞ」


 グレイラルと呼ばれた男がそう言った途端、今まで隠れていたプレイヤー共が現れた。60はいるかな。[看破]で見ると大体はLv.28〜33、グレイラルは47ある。


「バレないはずねえよな。あぁそう、目的はな、昨日グリザスのヤツが世話になったつうからよお礼参りってのが、建前でな「建前かよクソがっ」。俺らより先に攻略したヤツらを今の内に潰しに来たってのが本音よ」

「あなた達より攻略しているとこなら[爽風旅団]や[蒼穹騎士団]、[グリムリーパー]に[検証組]、[撃滅隊]がいるじゃない」

「“傭兵ヒーラー”、長生きのコツはな、引き際を見極めることだぜ」


 は?それって自分達より強いとこには手を出さないってことか。つまり………


「それって弱い者イジメしかできない小学生程度の考えじゃないの?いいカウンセリングの病院紹介する?」

「フルール、それわかってても言っちゃダメだから。いい年こいて(実年齢知らないけど)小学生と同程度って言われたらキレるでしょ」


 火に油を注ぐ行為だから。カウンセリングの講義を受けてたからかもしれないけど言っちゃダメ。


「あ゛あ゛っ⁉︎俺らが小学生のガキと同じたあふざけんなよテメェら!おい!殺るぞ‼︎」

「「「おおおおおっ‼︎」」」


 チッ、やっぱ来やがったか。だが、


「リディア、巨大化!そして[竜刻界]だ!」

「キュア!キュゥゥゥゥゥゥ…………グルァ‼︎」


 リディアが大きくなったことで、向かって来ていたプレイヤー達が怯む。その隙に[竜刻界]を発動させる。さっきよりLvも上がっているから時間稼ぎには充分だろう。味方も巻き込むのが難だが、数減らしが優先だ。まずはグレイラルを倒して戦意を挫いてやる。


 [格闘]スキルの《クレイジーラッシュ》を繰り出す。何度もヒットしているから途切れることはないが、上手く防がれてダメージがあまり入っていない。[竜刻界]で遅くしているはずなのに上手く合わせて来ている。

 合わせられているので、カウンターを懸念して《クレイジーラッシュ》を中断して《デュアルリング》で距離を取った。

 だが、読まれていたようで、技後硬直に詰められて、さっきまで持っていなかった大剣をぶつけてくる。大技だったのか4割も一撃で減らされた。


「おい!さっきまでの威勢はどうしたぁあ‼︎」


 DEF無視で2倍ダメージが入っているはずなのにあまり減っていない。……もしかして、


「天兎、フルール!闘士系のヤツから離れろ!」

「なん………ッ!了解!」


 [格闘]の《ハウルカウンター》を喰らってしまったら一気に瓦解しかねない。発動させないために《バーサクグロウラッシュ》を目の前のグレイラルに叩き込む。周りのプレイヤー達も迫ってくるので、見境なく殴り、蹴る。流石に過剰だったのか《ハウルカウンター》の発動は防ぐことができ、目視で9人ぐらい倒せた。


 だが、そこにグレイラルのカウンターを喰らい、吹っ飛ばされた。《バーサクグロウラッシュ》は技後硬直が長く、動けない。

 そこに止めを刺そうと来たプレイヤー達は、大波によって流された。フルールの[水魔法]なのだろう。助かった。もう、あまり[竜刻界]は意味を成さないだろう。なら、


「リディア、[竜刻界]からブレスに切り替えて薙ぎ払え!」

「グルァア!」


 [竜刻界]が解かれると、急に戻ったことで転ぶヤツが多数出た。隙だらけなので抜刀して《砂塵》を使い3人に止めを刺す。2人の方を見ると、フルールが[障壁魔法]で足止めし、フェノンはブレス、天兎は[聖魔法]で攻撃している。


 だが、俺はST、2人はMPが危ういだろう。回復する暇も与えてくれなさそうだ。なら奪うしか………


「そこまでだぜ、クラン[ファヴニル]!」


 全員が突然声がした方向を向く。そこには男性と女性が1人ずついた。戦いに夢中で接近に全く気がつかなかった。


「あたし達はあまりにも多勢に無勢だから助太刀に来たの」

「ここからは俺ら[爽風旅団]の2トップと[グリムリーパー]のジーク隊が相手だぜ」


 2人の反対側からさらに12人出てきた。助太刀に14人も来るなんてなんの偶然だろう。

 皆さんお待ちかねの邪竜退治専門のお方登場です!!!!

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