表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Wolgade Fradm Online 〜バイトすらできなくなったので、ゲーム始めました〜  作者: 神楽天翔
一章 PvP大会までの不思議な攻略
25/31

1ーγ話 暴走MoB軍団との戦い 〜side朱里〜

 禍月君がランページベアと戦っている時の朱里もとい天兎目線です。

 お兄ちゃんがランページベアを[挑発]で引き離し、こちらで暴走MoBの相手をすることで、ランページベア特有の暴走MoBとの連携がなくなったが、お兄ちゃんの負担が1番大きい。


 でも、お兄ちゃんの従魔リディアがスキルを使ってから、周りの様子がおかしくなった。

 お兄ちゃんとリディアが映像の早送りのような動きになり、逆にランページベアや暴走MoB、フルールさんの従魔フェノンはゆっくりになった。

 お兄ちゃんとリディア以外はリディアを中心とした結界によって遅くなったようだ。私とフルールさんは範囲外なのか違和感はない。


 おっと、いくら相手がゆっくりだからって全然距離が縮まらないわけじゃない。しっかり攻撃してお兄ちゃんの方に参加しないと。御霊鎮の錫杖を構える。フルールさんはもう魔法で攻撃を始めていた。


 あの魔法は[水魔法]の《バブルショット》かな。範囲攻撃にもできるし、味方の邪魔にもなりづらい。初心者とは思えないくらいいいチョイスだ。

 マジックにはアーツのように技後硬直はないが、代わりに発動するために詠唱時間がある。実際に詠唱しないから黒歴史にはならないが、技後硬直並みに隙になりやすい。

 なので私はフルールさんの詠唱時間に合わせて[聖魔法]の《ホーリーバレット》を放つ。

 リディアとフェノンは満遍なく全体に単体攻撃を繰り返しては離脱し、私達に攻撃が来ないように注意を引き付けている。


「昨日始めたはずなのにすごいね。負けてられないよ」


 お兄ちゃんの方に目を向けると、技後硬直中なのか止まったところを攻撃されそうだった。

 危ない、と思ったが、リディアが尻尾で暴走MoBを一体ランページベアまで飛ばしてぶつけ、キャンセルさせていた。

 少しして、お兄ちゃんがリディアのゆっくりさせるスキルを解除すると言っていたので、それに合わせて、


「閃光入れるよ、3、2、1、《フラッシュボム》!」


 [光魔法]の《フラッシュボム》を入れて相手の視界を奪う。リディアがブレスによる全体攻撃に切り替えたので、こっちは単体攻撃の《セイクリッドジャベリン》に切り替える。フルールさんは《ウォーターフォール》で一網打尽にしていた。

 この猛攻から抜け出す相手もいたが、フェノンが待ち構えており、呆気なく倒された。


 リディアのスキルが解除されてから4分もすると、30体以上いた暴走MoBは全部片付いた。

 丁度お兄ちゃんの方もランページベアを倒したようだった。そこそこLvの差はあったとは言え、ソロの初見でランページベアを倒してしまうなんて、運動の感覚は衰えていないようだ。


 私は以前にもランページベアを攻略したことがある。しかし、あの時は完全野良PTで、暴走MoBとの連携をもろに受けてしまったため、被害がとても大きかった。

 なので、大した被害もなく、倒せたことに喜びたかったが、レーダーに私達を取り囲むように青と橙の点が存在していて、喜べなかった。


 まさかMTで引っ張ってきた徘徊ボスは完全に囮で、囲んでくるとは。あの2人はもうそこまで来ているとは思うが、少しまずいかもしれない。

 どうにかして2人が来るまで持ち堪えないと。

 そういえば天兎が連絡していた2人というのは誰なのでしょうね。皆さんわかりますか?


 そして次回から[ファヴニル]と激突です。ぶっちゃけグリザス君は全く出番ありませ「なんでなんだよ!アイテム全ロスするわ、出番はないわでめちゃくちゃだ‼︎」こんなキャラだからです。

 次のグリザス君の大きい出番は2章であります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 噛ませ犬グリザス君のちょっとした活躍(?)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ