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Wolgade Fradm Online 〜バイトすらできなくなったので、ゲーム始めました〜  作者: 神楽天翔
一章 PvP大会までの不思議な攻略
15/31

1ー9話 テンプレ×2

 今、この物語に足りないモノ

それは……………噛ませ犬や屑キャラだ〜。

「提案?(なんか胡散臭いな)」

「どんなですか?(なんか怪しいね)」


 普通に返しているように見えてアイコンタクトで会話する俺達。考えていることは同じで、俺が主導で話し、フルールが合わせるということになった。


「あなた達にも私にも得な話よ。あなた達まだ初期装備のままでしょ」

「え?」

「あっ」


 クリメアって言う人の台詞に俺達は自身の恰好を見る。あっ、装備するとか言いながら装備変更していなかった。


「そこでね、あなた達ボス倒したでしょ。その素材で装備を作ってあげる。私はクラン[生産職連合]の一員だから身元は確かよ」


 自分のステータスウィンドウを見せながら言ってくる。確かに言っていた情報通りだが、だからこそ怪しい。作る装備の品質言っていないあたりとか。お金と素材をぼったくるつもりかもしれない。


「あの、すいませんがさっきギルドで素材全部売りましたよ。なぁ、フルール」

「うん、だから所持金今多いしね」

「………はぁ⁉︎何やってんのアンタ達、バカなの⁉︎NB素材で作る装備は性能がとんでもなく高いのよ‼︎」


 ヒステリックになった。本性現したな。これは嘘ついて正解だったな。


「まぁ、そういうことなので、今から装備店行って装備整えるのでお引き取りください」

「えぇ‼︎NB素材売って何の上物を持ってないアンタ達にもう用はないわ。二度とね‼︎この私が折角装備作ってやるって言ってんのだから大人しく素材全部出して素材もお金も絞り取られればいいものを‼︎」


 うわー、醜いわー。クリメアという屑は、


「アンタ達はクランのブラックリストに入れてやるわ‼︎[生産職連合]の恩恵を受けずに後悔しているがいいわ‼︎」


と言って去って行った。やっと終わった。


 そんなこんなでやっと露店に着いた。2人と2匹で1本10Pの串焼肉を頬張る。やっぱ美味しいなこの串焼肉。

 確かギルドにスキルスクロールが売ってあったな。もしかしたら[料理]や[解体]もあるかもしれない。見に行ってみよう。


 それでまたギルドに行くことになった。ギルドのスクロール売り場には色々なスクロールがあった。

 俺は肉があるので[料理]、死体の処理のために[解体]、フルールとPTパーティ組む時のために[挑発]を買った。

 フルールは[光魔法]、[回復魔法]、[調合]を買っていた。


 ギルドから出て、俺達は誰にも介入されない場所に行きたかったので、宿屋に戻ることにした。

 宿屋の部屋はPTメンバーも入れると女将さんに聞いていたので、PTをフルールと組んで宿屋に向かった。

 向かったはいいのだが………、


「おい!モンスターを抱えたテメェら。テメェら禍月とフルールだろ‼︎」

「そうですけど何か?(うわっまた面倒臭そうなの来た)」

「そもそもあなた誰ですか?(また厄介なのが来たよ)」


 クリメアの時と同じようにアイコンタクトを交わす。この時点でまだ名乗ってすらいない彼への対応が決まった。


「俺はトップクラン[ファヴニル]のグリザスだ。テメェらはなぁ、俺らに黙ってNBを倒すという罪を犯した。だからなあテメェらは迷惑料として全アイテム、全装備、全所持金を俺らに黙って寄越せや!そしたら100回のPKと通報だけで赦してやんよ」


 やっぱ面倒で厄介なヤツだった。


「いや、普通に断るわ。そんなことする必要性感じないし」


 隣でフルールも頷く。ここは俺の方が正しいはずだ。


「はぁ⁉︎いいから黙って寄越しやがれ!俺ら[ファヴニル]に黙ってNB倒した迷惑料だっつってんだろ!寄越さねえなら、クラン総出でテメェらがWFO辞めるまで PKして「止めなさい、グリザス」チッ」


 うるさいグリザスを女性プレイヤーが止めた。


「あなたこそ問題起こすなら通報するわよ。あなた達[ファヴニル]はいつも問題ばかり起こして………あれ?お兄ちゃん?」


 エ?ナンダッテ?

 グリザスという屑を止めた150cmくらいの小柄な女性は____朱里だった。

 朱里ちゃんゲーム内で登場……………してましたね。ハイ。

 さて、どなたかは想像ついているのでは?


 [挑発]は、戦闘スキルの1つで、発動すると発動者に敵の敵愾心が向き、発動者を攻撃してくる。


 [光魔法]は、MPを消費して光属性の魔法を放つスキル。


 [回復魔法]は、MPを消費して味方のHPや状態異常を回復するスキル。


 [調合]は、素材を用いてポーションや状態異常薬、煙玉、狼煙などを作るスキル。

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