1ー5話 クエストクリアとテイミング
今回は少し長めです。(主にメッセージラッシュで)
とか思っていた時期が俺にもありました。少し離れてHPを回復させようと自分のHPバーを見ると、なんともう1本あった。そのバーがノヴァリンドヴルムのものだった。
驚いてレーダーを確認すると、ノヴァリンドヴルムの表示は緑、パーティメンバーを示すものだった。
俺はポーションでHPを回復させ、グリドラプトルとノヴァリンドヴルムの戦いを見守った。それはもう一方的だった。
しかし、最後のHPバーの最後の1ドットだけ残して抑えつけ、こっちを向いた。"止めを刺せ"ということだろう。
俺は近くまでに行き、刀でグリドラプトルの首を斬り、戦いに幕を引いた。
「くおぁぁぁぁぁ……ぁ…………ぁぁぁ………」
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WorldMessage
ーー七災禍・強欲略奪鳥グリドラプトルがプレイヤー・禍月に討伐されましたーー
ーー七天啓・慈愛霊人魚ケドネスメロウがプレイヤー・フルールに討伐されましたーー
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Message
ーーLvが32上がりましたーー
ーー[刀]スキルのLvがMAXになりました。スキル:[太刀]と[二刀]を習得できるようになりましたーー
ーー[格闘]スキルのLvがMAXになりました。スキル:[体術]を習得できるようになりましたーー
ーー[回避]スキルのLvがMAXになりました。スキル:[陽炎]を習得できるようになりましたーー
ーー強欲略奪鳥の素材を入手しましたーー
ーー装備:略奪鉤爪籠手・グリードを入手しましたーー
ーー装備:災禍の紋章・強欲を入手しましたーー
ーー称号を5つ入手しましたーー
ーー7M777k777 P入手しましたーー
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おぉう、メッセージラッシュじゃん。驚いた。
3つのスキルのLvがMAXになった。刀はどっちのスキル取るか迷うから後でいいかな。残りの2つは派生先が1つしかないからそのまま習得っと。
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Message
ーースキル:[体術]と[陽炎]を習得しましたーー
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……………あれ?グリドラプトル倒したのにクエストが終わってない。どうしてだ?
「そこな鬼人よ」
「うぉぅ⁉︎」
ノヴァリンドヴルムが喋った⁉︎鬼人?………そういやこのアバター鬼人だったっけ。
「驚かして済まぬ鬼人よ。我が子である卵を守ってくれた礼を言おう。それで、卵を我に返してくれぬか?」
「わかりました」
俺にはわかる。こりゃ逆らったら即デスペナコースだ。ストレージから卵を取り出して渡そうとすると……………
パキン‼︎卵が割れて仔竜が生まれた。仔竜は俺と親竜を見比べるような行動をして、俺の手から胸に飛び込んで来た。慌てて落とさないよう抱える。
……………俺と親竜の間で気まずい空気が流れる。えっと…こりゃ詰んだかな。
「………鬼人よ、そなた名を何と言う」
気まずい空気を破り親竜が聞いてきたのはこんなことだった。
「禍月です」
「そうか。禍月よ、我が子をお前に託す。我が子のそんな反応を見ればお前が善良な者だとよくわかる」
え?マジ?助かった?
「えっと…どうすれば?」
「その子に名を与えれば良い。そうすればその子と契約がなされ、お前の手助けとなるだろう。それとは別にその子を救ってくれた礼はしよう」
……………名前か、この子に合いそうなのは、
「リディア。君の名前はリディアだ」
「クルァ‼︎」
腕の中の仔竜____リディアに向かって言うと、リディアは嬉しそうに返してくる。
リディアのレーダーの反応も従魔を示す白の点になっている。
「契約完了のようだな。礼を渡そう」
親竜が光の球を放つ。その光の球は俺とリディアの方に来て、俺の中に溶けるように入ってくる。
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WorldMessage
ーープレイヤー・禍月及びフルールが従魔及びスキル:[従魔術]を得ました。これにより2人に称号[従魔術の先駆者]が与えられますーー
ーープレイヤー・禍月及びフルールが上級スキル及びUAを取得しました。これにより2人に称号[上級スキルの先駆者][極められし力の先駆者]が与えられますーー
ーー[刀]系統のスキル及び[竪琴]、[笛]系統のスキルのUAがこれ以上取得不能になりましたーー
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Message
ーー迅刻竜s装備一式を入手しましたーー
ーー装備:竜太刀・迅刻を入手しましたーー
ーー竜卵の殻を入手しましたーー
ーー1M P入手しましたーー
ーーUA:《迅刻ノ龍閃【斬裂、結】》及び《非時香菓【咲乱、落散】》を習得しました。これによりスキル:[太刀]、[二刀]、[口伝ノ太刀]、[口伝ノ二刀]を習得しましたーー
ーー称号[迅刻竜ノヴァリンドヴルムの朋友]を入手しましたーー
ーー〜緊急クエスト〜・迅刻竜の卵を守れ!を別ルートでクリアしましたーー
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おぉう、またメッセージラッシュだ。マジでビビる。でも、初クエスト別ルートだけど、無事クリアだ‼︎
ん〜。でもなぁ、報酬は後で確認するとして、どうやってはじまりの街に行こうか。
「何を悩んでおるのだ禍月よ」
「はじまりの街?お前は異邦人だったのか。………[スターテア]のことか。なら、我が送ってやろう」
え?いいの?ありがたいけど………。ってかゲームのヤツらはプレイヤーのことを異邦人って言っているのか。
「いいのか?本当に」
「構わぬ。我が子の門出だからな。これぐらいしてやるわ」
そういうことで親竜にはじまりの街[スターテア]の中央噴水広場の上空まで運んでもらった。そんで、降ろされたというか落とされた。
落下死するかもと思ったのだが、急に転移が発動してリディアを抱えたまま、中央噴水広場に立っていたのであった。
[太刀]は、戦闘スキルの一つで、10Lvごとにアーツを覚える。Lv×5%、太刀によるダメージを増加させる。[刀]スキルの効果は重複する。
[二刀]は、戦闘スキルの一つで、10Lvごとにアーツを覚える。Lv×5%、二刀によるダメージを増加させる。[刀]スキルの効果は重複する。
[体術]は、戦闘スキルの一つで、10Lvごとにアーツを覚える。Lv×5%、拳撃や蹴撃によるダメージを増加させる。[格闘]スキルの効果は重複する。
[陽炎]は、戦闘スキルの一つで、100÷Lv秒ごとにLv×1%の確率で自分から半径2m先に幻影を作る。
幻影が消えるまで次の幻影は出ない。
[口伝ノ太刀]は、戦闘スキルの一つで、10Lvごとにアーツを覚える。Lv×10%、太刀によるダメージを増加させる。[刀]、[太刀]スキルの効果は重複する。
[口伝ノ二刀]は、戦闘スキルの一つで、10Lvごとにアーツを覚える。Lv×10%、二刀によるダメージを増加させる。[刀]、[二刀]スキルの効果は重複する。
UAはアーツのあるスキルの内、上級スキルを取得していて、ある一定の条件をクリアしていると使えるようになるアーツ。1つの上級スキルに対して1人しか取得できない。
アイテムなどの確認は閑話を挟んで行います。