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まばゆく輝くお隣さん

掃除をすると決めたが私の念動もどきだけで行うつもりはさらさらない。


念動を使うのに使う集中力よりも普通に自分の手で片付ける方が100倍楽なのだ。

まぁ重いものを持つときに補助替わりとしては使うけど。


そんな感じで片付けていく。


あっ幼稚園のアルバムだ!


うわぁこの時から雫ちゃんキラキラしてる…

むしろ黄金が本体か?

この旅行も懐かしいなぁ……あまり覚えてないけど。


小学校と中学校のアルバムまである!

……なんか年々雫ちゃんの装備がキラキラしていくのは気にしちゃダメなんだろうなぁ。


そういえばこの時は久し振りにお父さんが帰ってきたんだっけ。


『ドラゴンの肉だぞー』

『貴方!それ腐ってるじゃないの!』

『うおっ……まじかよ…でも腐ってもドラゴンの肉だぞ?』

『腐ったら鯛も竜も食べれません!』


……なんか変な記憶を思い出しちゃったなぁ。


片付けが全然進まないよ!


まず本棚を浮かせます。

置きたいところまで念動で動かします。

本の入った段ボールを浮かせます。

段ボールだけを剥がし、中の本をそのまま本棚に突っ込みます。


こっちの方が早い!

もう念動だけでいいや。


玄関の鍵そういえばかけたっけな…かかってないじゃん。

念動で鍵をかける。

あ〜、楽。

カーテンを実家のものに変える。

うん、なんか私の部屋って感じがしてきた。

ものを全て浮かせてカーペットを敷く。


机と椅子を置きテレビの配線は流石に念動でやるのは不安なので自分の手で済ませ後は小物を適当に片付けて…食器とかも収納して……


よし!完成!


洗濯機は備え付けてあるし、コンロはIHだし1LDKだというところもすごい。


……これは、もう完璧に私の部屋です。


よし、キャストオフだ。


ピンポーン。


ぇ…まじで、誰?


ピンポーン。


居留守を使おう。


ピピピピピピピピピピピピピピピピピンポーン


「やかましいわぁ!」

「あっ零ちゃんやっと出てくれた片付けの途中ですか?」


雫ちゃん…貴様アホだな?そうだな?


「私隣の部屋です!だからおすそ分けです!」


マジデスカ…

そしておすそ分けが金のラージ棒なのは何故だ。

重い、眩い、使い道がない。

いっそのこと売ってやろうか?

というかまず…


「他の人にはまだあげてないでしょうね?」

「もちろんだよ!他の人にはこの小ぶりなダイヤモンドを……」


こいつアホだ。

知ってたけどアホだ。

もう馬も鹿もお手上げのレベルのアホだ。

家の中からハリセンを飛ばし打ちつける。


「ぎゃぁぁ!な、なんでですか!」

「そうめんとかうどんとかもっと他になんかあったでしょ?!」


ダイヤモンドを完璧に砕いてやりました。

まず引越しの挨拶で金銀財宝を送ろうと思う思考はおかしい。

なんで今まで拉致とか監禁されなかったんだ?

……私がいたからか。

あ〜もう!私が世話するしかないじゃない!


「どう?ダイヤモンドのうどんですよ〜」

「そういうことじゃない!」

「じゃあプラチナの…」

「一回貴金属と宝石から離れて!」

「そ、そんな!殺生です!」


すごい大声を出すな…

周りの方々に迷惑じゃないか。


「一回部屋入ろう……私の部屋、には入れたくないから雫ちゃんの部屋に入ろう」

「今さらっとすごいこと言わなかったですか?零ちゃん?!」

「いや〜何も言ってないよ?」

「……そうですか?言われてみればそんな気がするです!」


雫ちゃんの脳細胞は貴金属に置き換わっているかもしれない……


計算とかは早いんだけど文系の問題とかになると突然思考回路が止まる。

記憶力もすごいんだけどなぁ。

どうしてこうも残念なんだろうか。


「雫ちゃん鍵開けて」

「うんわかったです!」


さて…なぜ扉が金色なのかはこの際気にしちゃダメなんだろう。


「この扉はメッキなのです…偽りの輝き、でも全て金にすると重すぎて開かなくなっちゃうのです」

「まるで一回やったみたいな言い方だね」

「金とプラチナとダイヤモンドでやったですが金もプラチナもダメです。ダイヤモンドは中が透けるのでダメです」


何やってんだ。


というか鍵がダイヤモンドだと?!

無駄遣いすぎる…


「じゃあ私の部屋を紹介するですよ!」


私は部屋の中からサングラスを飛ばし、私に装着した。

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