来てください
「確かにこれはミノタウロスの角で間違いないですね、そしてこの映像も偽装はないですね」
現在ベイスの父は実力絶対のマラティウル学園に来ていた。
この日は父だけで行った、息子のベイスは次回という形となった。
そしてもちろん、魔力がなければこの学園への入学は厳しい、だがそれは世に出て生きていけずただ邪魔になるだけだからだ...。
なので一流の冒険者やっとの上級魔物を狩ることにより、入学はさせてもらえることになる。
「では、息子の入学を保証してくれるか?」
「もちろんです、むしろ逆です、来てください。」
学園長のエルナはそんなことを言い出した。
「ほお、それはどういう事だ」
「もちろん、本人がよろしければ授業の免除、そして代わりにベイスくん専用の特別授業の導入です」
「なるほど、やはり実力主義の学校を選んでよかったぞ、今度本人に聞いてみよう」
「それにしてもこの特殊スキル...。ほんとに無意識発動ですね。」
「そうなんだ、これおかしいよな、とんでもない力で反射されるんだ、しかも本人曰く時も戻せるらしい」
「な、何なんですか!おかしいですよ?魔法だってそんなとんでもないこと出来ないんですから!」
事実、時を戻す魔法なんて生命力を使い果たし息絶えるという死を迎える、だがそれが無条件で使えてしまうベイスは、正直言って歴史に残るレベルだ。
「ベイスくんが入学したら私達もそのスキル調べを手伝いますよ」
「すまん、助かるぞ、ただ利用とかはさせんからな」
そしてベイスの入学が確定した。
「へっくしょん!うぅ、なんかくしゃみが」
このときはまさか授業免除でさらに専用授業が作られるなんて予想もしていなかった...。