5話 嘘つき
昨日投稿しなかったのは、文字数が少なすぎて投稿することに引け目を感じたからです。次のシーンとまとめて投稿しようかとも思ったんですけど、まとまりがなさ過ぎてどうかと思って。かといってこのシーンの文量を増やそうにも頭が働かなかった(今日も働かない)ので、もういいやどうせ供養目的なんだって思って投稿しましたごめんなさい。
「あのさ」
夕食中。今日も今日とてご機嫌にビールをあおる姉ちゃん。何がそんなに楽しいのかやはり酒は大人にとって必需品なのかとか思いながら、尋ねてみた。
「将棋部ってさ、どうなの」
「どうって?」
「や、なんだろ……こう、……仲、良いの?」
「さあ」
「さあって」
仮にも顧問なんだから、もっと部員たちに目を配らなくて大丈夫なのか。
「アタシの目から見たらそれなりに仲良しに見えるけどねぇ。でも教師って立場じゃ、その仲良しの裏に何が潜んでいるか、あるいは何も隠れていないのかなんて、見えねぇよ」
ため息をついて言う。いつもの陽気な様子ではない、どこか憂いを感じさせる表情。姉ちゃんにこんな顔ができたとは、驚きだ。
「それにしても、急にどうしたのよ。将棋部入りたくなった?」
「や、なんかね」
言って良いものか。躊躇する。数度のためらいを経て、尋ねる。
「ついたて将棋してると、妙にとげとげしい視線を感じるんだけど。もしかしてあの二人、疎まれてるの?」
「? それはよくわからんわ」
きょとんと小首をかしげられた。
あれ、予想外な反応だ。
考えすぎ、勘違いだったのだろうか。
将棋ばかりしてきた人生だったから、他人の機微を理解する努力などしたことがない。全く培われなかった自分の力を信じるより、この人の言う事の方が、信ぴょう性は高いだろう。
「いやあでも姉ちゃんだからなぁ……」
思い直す。
「お、なんかよく知らんけど失礼なこと言ってるな?」
折檻された。ばたんきゅー。
「ああ、それと、明日は部活休みの日だから、明後日で最後ね。よろしく」
言って、姉ちゃんは自室へ戻っていった。