相互クラスタ考とランキング考
なろう禁じ手の一つに、相互クラスタというのがあります。まあ、要はカルテル組んでポイントを与えあう水増し行為なのですが、どこまでがクラスタか? というのは、議論の余地が有ります。
例えば、家族や友人に、読んでポイント入れてほしいと頼むのを不法行為と責めるのは、いささか狭量な気もします。
また、なろうで意気投合して仲良くなった作家同士で、ポイントをプレゼントし合うのを悪とするのも、これまたやりすぎな気もします。
まあ、上記も度を超えたらクラスタ呼ばわりもやむなしでは有りますが、元を正していくと、新陳代謝の恐ろしく悪い、なろうのランキングシステムの欠陥から生まれたものなので、ここを変えないと根本的な解決になりません。
これだけ、毎日作品が大量に投稿されているのに、同じ作品たちが何ヶ月もトップページのランキングに居座っているという異様な光景なのですから。
私なりに、いくつか考えてみた改善案を書いてみます。
1.殿堂入りを設ける
ある程度の期間(一週間ぐらいが良いでしょう)、上位ランクを維持した作品は殿堂入りページに
移ってもらって、ランキングの新陳代謝を図ろうというものです。
ただ、これで息を吹き返すのはせいぜい中堅層だけで、なろう作品の多くである低ランカーの救済にならないという問題が有ります。そこで、次の方法です。
2.なろう公式が無評価作品をレビューし、ピックアップする
「読もう」には、無評価の作品を検索するシステムが有りますが、おそらく誰も使っていないでしょう。わざわざ好き好んで無評価作品を読む人はいないと断言できます。ですから、まずなろう側が最低限の評価を与えるのです。
当然、スタッフの数より作品の数の方が遥かに多いでしょうから、限界があります。しかし、やらないよりは遥かにマシです。「運営は苦労したくないし、システム欠陥は放置します。だけど、その欠陥を突いちゃ駄目です」なんて虫のいい理屈が通るわけがないでしょう。
3.無評価・低評価作品を多く発掘した読者に功労賞を贈る
2の変形です。相変わらず読者任せにはなりますが、多少なりともマイナー作品発掘の機運を高めようという案です。功労賞といっても大したものでなく、毎月MVP読者一名を選び、アマゾンギフト五百円をプレゼントとか、そんなので十分です。
問題となるのは、審査基準です。数だけはやたら多いが、全部10ポイント&感想も「良い作品です」なんて一言だけ書く読者で溢れかえっても困りますから、評価の質をよく見なければいけません。これは、なろう側で審査するか、作者が「読者ポイント」を付けるなどの対処法があります。
4.PVとポイントをマスクデータ化する
人気作が分からなければ、評価が人気作に偏ることもありません。PVやポイントを公開するのは、出版社に対してのみとする方法です。読者や作者としてはどれが人気作か分かり難くなりますが、極端な好循環と悪循環は断ち切れます。感想もマスクしてしまうとさすがに判断基準がなさすぎるので、「総数は公開しないが、感想そのものは公開する」というのが妥当な落とし所でしょうか。
以上、ざっと思いついた相互クラスタ問題および、ランキング問題の改善案でした。
※2017年2月23日追記
一つの話に纏めてしまったために、誤解を受けそうなことに気付いたので追記です。
「上位ランカーはクラスタだ!」というような陰謀論は、かなり眉唾だと私は思っています。と言いますか、そもそもクラスタ行為自体が、騒がれているほど多くないというのが所感です(これは、私の考えるクラスタ=「組織票のためだけに結託する行為」と考えた場合です)。
ただ、ランキング自体の新陳代謝が良くなって、色んな作品が良くも悪くも陽の下に晒されたら、自然とクラスタ行為者は減るだろうという考えから、本稿を執筆した次第です。




