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まだ恋に至る前の物語  作者: まみや ろも
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あれから2か月

 あれから2ヶ月。


 晴天に恵まれた野外ステージに、私たちは立っていた。

 今日は学生バンドの合同ライブの日。


 沢山の、それもすごく上手い演奏をたくさん聴いて、少しだけ他のバンドの子たちと仲良くなったりもして。

 私たちのテンションは最高潮に盛り上がっていた。


 そして、ついに私たちの出番だ。


 この2ヶ月、私たちはたくさん練習した。

 たまに、たまにだけど、そしてその殆どが私とカンナだけど、ぶつかり合う事もあった。

 でもそれは、みんなでいい音楽を作り出す為のもの。

 だから、私はもう恥しいとか言わない。


 鹿鳴くんもきっとそうだと思う。


 だって、今日の鹿鳴くんは、カチューシャで前髪を上げて顔をさらしてるんだから。

 その鹿鳴くんが振り向いて、小さくうなづいた。


 うん、頑張ろうね!!


 言葉を交わさなくても彼の気持ちがわかった。

 今でも彼を見るとドキドキしてしまうけど。

 それが何なのか、答えを出すのは今じゃない。



 カンナと目を合わせてにっこり笑う。






 さあ、行こう。





 この大勢の人たちに。

 私たちのすべてをぶつけよう。





 鹿鳴くんがマイクを構える。




 さあ、行こう。





 私たちの想いを乗せて。






 さあ







   


 


 響け!!!!

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