11/11
あれから2か月
あれから2ヶ月。
晴天に恵まれた野外ステージに、私たちは立っていた。
今日は学生バンドの合同ライブの日。
沢山の、それもすごく上手い演奏をたくさん聴いて、少しだけ他のバンドの子たちと仲良くなったりもして。
私たちのテンションは最高潮に盛り上がっていた。
そして、ついに私たちの出番だ。
この2ヶ月、私たちはたくさん練習した。
たまに、たまにだけど、そしてその殆どが私とカンナだけど、ぶつかり合う事もあった。
でもそれは、みんなでいい音楽を作り出す為のもの。
だから、私はもう恥しいとか言わない。
鹿鳴くんもきっとそうだと思う。
だって、今日の鹿鳴くんは、カチューシャで前髪を上げて顔をさらしてるんだから。
その鹿鳴くんが振り向いて、小さくうなづいた。
うん、頑張ろうね!!
言葉を交わさなくても彼の気持ちがわかった。
今でも彼を見るとドキドキしてしまうけど。
それが何なのか、答えを出すのは今じゃない。
カンナと目を合わせてにっこり笑う。
さあ、行こう。
この大勢の人たちに。
私たちのすべてをぶつけよう。
鹿鳴くんがマイクを構える。
さあ、行こう。
私たちの想いを乗せて。
さあ
響け!!!!




